第1次審査結果発表
第1次審査会の模様を見る
3回目を迎える「高齢者いきいき居住アイデアコンテスト」に今年は合計258ものアイデアや工夫が集まりました。皆さま本当にありがとうございました。6人の審査員による厳正な審査により、「住まいの設計の部」1次審査通過作品と「大和ハウス賞」、そして「暮らしの工夫の部」の各賞が決定しましたのでここに発表いたします。
暮らしの工夫の部

入賞者には、表彰式(第2次審査会/2010年1月30日)のご案内を送付いたします。

最優秀賞 賞金30万円

受賞作品 「リハビリの先生になってみよう」 お孫さんと一緒にリハビリ体験
受賞者  阪本 充弘 / 山田 悠 / 阪本 輝子

「リハビリの先生になってみよう」 お孫さんと一緒にリハビリ体験 阪本 充弘 / 山田 悠 / 阪本 輝子

高齢者がリハビリを受けるという発想を逆転させ、高齢者が孫の世代にリハビリの世界を経験してもらう役割を担って貰おうとするコンセプトを示したものである。高齢者の主体性を引き出すことに視点を置き、それを高齢者と孫世代との関係を活用することで実現可能なものにしたことが高く評価できる。この考え方は、高齢者が人々から精神的・物理的支援を受けることだけでなく、提供することが、高齢者の生き甲斐になるといわれており、これを実証するものである。
(白澤 政和)

受賞コメント

今回のアイデアは、通所リハビリを利用されている高齢者の声から生まれたアイデアでした。その声とは「何かしてもらったり、ものを貰ってもそんなに嬉しくない。それより孫にお年玉をあげたり、昔の遊びを教えてあげて喜んでいる姿をみることの方が嬉しい」というものでした。この声を聞いて、高齢者の方に何かを受け取ってもらうのではなく、高齢者自身が主体的に行い、それにより喜びを与えられることが、高齢者自身の喜びにつながると考えました。
アイデアの具体的な内容は、普段実際に高齢者の方が行って馴染みのあるリハビリを、高齢者の方に先生をやってもらい、孫に教えるという内容を考えました。これは、普段のリハビリを手段として利用することが、誰もが実施しやすく、実現可能性が高いと考えたためでした。
今後、このアイデアをアイデアで終わらせることなく、実現できる様努力し、また、引き続き高齢者が生き生きと主体的に暮らせるアイデアを考えていきたいと思います。
今回すばらしい賞を頂きまして本当にありがとうございました。

優秀賞 賞金10万円

受賞作品 ミルミル元気!! ぼくたち、チビッ子ヘルパー♪
受賞者  川越 大樹 / 東 智明 / 西口 絵理子

ミルミル元気!! ぼくたち、チビッ子ヘルパー♪ 川越 大樹 / 東 智明 / 西口 絵理子

高齢者を子どもたちが「ミ守る」ことを学校教育での「福祉・介護」の授業に組み込み、看守る・見守る・診守る・ことを地域の中で行うことで、高齢者と子どもとの交流を深め、同時に高齢者を支えていく仕組みづくりの提案である。これは、介護保険制度といった公的サービスでは果たしえないものであり、高齢者が支えられることを超えていきいきすること、さらに子どもを「チビッコヘルパー」と銘打って、仕組みとして組み入れようとしている点が高く評価できる。
(白澤 政和)

受賞コメント

今回、はからずも優秀賞という栄誉ある賞をいただくことになり感激でいっぱいです。
少子高齢化が社会的に大きな問題となっていく中で、増加し続ける高齢者を子どもたちが支えていく仕組みをつくっていくことが理想的な社会だと感じました。
今回提案した、子供たちによる高齢者の生活を「看守る・見守る・診守る」活動は、社会保障や教育の問題を解決できる良い仕組みであると思います。
将来を担う子どもたちには学校教育で福祉・介護の重要性を学んでもらい、一方でこれまで社会を支えてきた高齢者にもいきいきとした生活を送ってもらう、このような社会が来る日を切に願っております。

入選 賞金5万円

受賞作品 持てる力を出し合って明日に生きる 〜廃校を使って
受賞者  矢野 敦子

持てる力を出し合って明日に生きる 〜廃校を使って 矢野 敦子

廃校を活用して、地域住民の交流の場と居住部分を併せもった機能を果たすことで、高齢者のいきいきした生活を想定したものであり、元気高齢者向けの小規模多機能型施設の提案であるともいえる。この提案により、この廃校となった施設を中心にして、高齢者が地域社会で生活していくことを可能にし、同時に地域社会も活性化していくことが想定でき、そうしたことが評価できる。
(白澤 政和)

受賞作品 視覚で食事を楽しもう!!
受賞者  山科 吉宏 / 藤田 詩保 / 山科 友愛

視覚で食事を楽しもう!! 山科 吉宏 / 藤田 詩保 / 山科 友愛

“目で食べる”という言葉があります。食事における盛りつけは、コンビニ弁当でもラーメン屋さんでも、高級料亭、高級レストランでも、いかにみた目が美しく食欲をそそるかという工夫がされています。そして食欲を喚起させるため、色とりどりのつまが工夫され、食事の中に添えられています。 人間の食欲は単に機能を満足させればよいという事ではないのです。在宅で経管栄養をされて人間の食欲は単に機能を満足させればよいという事ではないのです。在宅で経管栄養をされている方々へのやさしい提案。味覚で食事を楽しめないなら、視覚で楽しめる容器を考えようという提案。やさしい思いやりにあふれた提案です。描かれているスケッチも提案内容を反映したほのぼの感に満ちています。毎日の生活のQOLを追求する事の重要性を感じさせます。
(有村 桂子)

受賞作品 電動車椅子レンタルの提案
受賞者  毛塚 順次

電動車椅子レンタルの提案 毛塚 順次

あまり体力を使わずにすむ電動車椅子と、そのレンタルステーションにより、足腰の弱くなった高齢者が安心して出かけられる、まさに「いきいき」を感じさせるアイデアです。提案の場所だけでなく、観光地や公共施設などに設置すると、さらに活用の頻度が高まるのではないでしょうか。また、介護視点だけでなく太陽光発電や蓄電池などの提案や広告塔としても使えるなど、更なる社会貢献や、事業への可能性も含んだ提案もすばらしい点です。
(濱 隆)

受賞作品 「ほのぼの旭ヶ丘の家」がささえる地域とつながる住まいの提案
受賞者  中司 順子 / 三井 康栄 / 宮野 順子

「ほのぼの旭ヶ丘の家」がささえる地域とつながる住まいの提案 中司 順子 / 三井 康栄 / 宮野 順子

「ほのぼの旭が丘」がささえる地域とつながる住まいの提案住み慣れた地域の中に「離れ」をつくる提案である。これは、関西でよく見る木造の文化住宅を家具付き賃貸住宅に転用することで、病院から退院したけどひとり暮らしは不安な高齢者、ひとりでも自立して暮らす軽度の知的障害者、社会援助に興味を持つ学生など多様なニーズをもつ人々が、安心していきいきと共生できるもうひとつの住まいを構想している。かつて、「離れ」のある住宅には余裕があり、そこでの暮らしがゆったりと営まれていたように、今の地域や住民にも「新しい形のゆとり」が求められていることを教えてくれます。
(森 一彦)

受賞作品 INDOOR VEGEE GARDEN 室内家庭菜園
受賞者  片山 功 / 後藤 かな子

INDOOR VEGEE GARDEN 室内家庭菜園 片山 功 / 後藤 かな子

住まいの中に生の緑を採り入れる提案である。高齢者が毎日の生活を営むときどのようにして生活を楽しみ、暮らしていくのかが問われている。家に居ながらにして家庭菜園を行動的に行うことで生活にリズムを生み出し、視覚的に楽しむこの室内家庭菜園の提案は今すぐにでも実現できることが評価された。菜園場所をいろいろな場に置くことによって家の内外を廻遊でき、運動につながる提案であればもっと健康的な楽しみにつながったと思われる。 (竹原 義二)

受賞作品 手すり装着型運搬ロボ / 適所へ段差を配置
受賞者  加藤 晴子

手すり装着型運搬ロボ/適所へ段差を配置 加藤 晴子

この作品には2つのアイディアが盛り込まれています。ひとつは手すりをレール代わりに利用した荷物運搬ロボット。手すりは体を安定させ伝い歩きをするためのもの、という概念から逸脱した目からウロコの提案です。もうひとつは快適な生活のために段差を積極的に活用し、段差をなくした住宅に疑問を投じた提案です。いずれも従来のしつらえを用いながらも、その利用法に発想の転換を加えたことが高く評価されました。普段接するものに違う視点からの効用を与えていく、その考え方に開発意欲をそそられます.
(岡田 明)

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