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"音のいい部屋"を創る
大学で知能ロボット分野について教鞭をとっているTさん。探究心の強い性格も手伝って、学生時代から真空管&半導体アンプを自作するほどのオーディオファンです。「本当にいい音を得るためには、アンプやスピーカーといった機器の質ばかりではなく、それを収める空間との調和が欠かせません。ですから、“音のいい部屋”を創るにはどうすればいいか、私なりのプランを長年あたためていたのです」とTさん。その思いが結実したのが、ダイワハウスが施工を手掛けたオーディオルームです。


窓は二重構造。各壁や天井は遮音層と吸音層より構成されている。ドアは高密度・高質量の防音ドアを採用。基礎から直接床面を施工したため、他のフロアより50cmほど床面が下がっているのがわかる
3つのシステムで適切な音響環境を実現
北欧のコテージにも似た明るくウッディな佇まいは、そこにいるだけで心を落ち着かせてくれる効果があります。側壁と天井には青森ヒバ、床にはカエデが厳選されて採用されており、低音から高音に至るまで、ひじょうに澄んだ心地よい響きを生み出しています。 室内には、銘機と名高い米国アルテック社の劇場用大型スピーカーをはじめ、3つのシステムが整然と配されています。
バロック音楽では高音域の伸びやかなパイオニア、ジャズでは中音域の濃厚なアルテック、といった具合に、音楽のテイストに合わせて楽しまれているそうです。取材班が聴かせていただいたアルテックでのジャズ演奏は圧巻の一言。演奏会場が眼前に現れ、サックスプレーヤーの息使いや指使い、ドラムヘッドの振動までがはっきりと見えるようです。「聴く」というよりは「体感する」という表現がふさわしく、想像以上の感動で思わず体が震えると答えたスタッフもいました。しかし、Tさんにとってはまだまだ発展途上。「今後はディジタル技術による音質&音場調整にトライして、さらなる音楽再生の高みを目指したいですね。大満足のオーディオルームに仕上がったので、かえって実験意欲が湧くんですよ」と和やかな笑顔で語っていただきました。

2階リビングには、大画面液晶テレビと360度のスピーカーシステムで、リビングシアターを設けた
3組のスピーカーシステムが配置され、スイッチングして比較試聴ができる。アルテック社の大型スピーカーは所有して30年以上にもなるが、コンディションは極上だ
大和ハウス工業 滋賀支店
美濃範滋(設計)
総合技術研究所 音響チーム
Tさまのオーディオルームは、前室に書斎を設けることで、住宅内の防音性を高めています。音が漏れないことはもちろん、頑強な躯体を作り上げてスピーカーの能力をフルに発揮させるようプランニング。とくに大事なのはオーディオ機器と接地する床面です。この部屋では基礎から直接床を施工して、空気層が一切介在しないリジッドな構造としています。またTさまのご意向により、オーディオ研究家の石井伸一郎氏の音響理論を採り入れ、天井と側壁には吸音面と反射面を交互に配置しました。施工後の調査では理想的な減衰特性と残響特性が得られています。
| 家族構成: | 夫婦、こども2人 | 延床面積: | 1F 101.77㎡ 2F 97.76㎡ |
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※掲載している情報は取材当時の情報です。








