制振装置DMD
道路を通過する大型車両や線路を通過する電車等による交通振動障害が日常生活に問題を引き起こすことがあります。制振装置DMD(Duet Mass Damper)は、交通振動による建物の揺れを低減する制振装置です。従来の制振装置は一つのおもりとバネで構成されていましたが、DMDでは、おもりを直列2重に重ねることによって、広い周波数範囲で制振効果を得ることに成功。交通振動による建物の揺れをほぼ半減します。
研究所員の声
お客様から個別に交通振動に関するご相談をお受けして、その都度に現場で対応してきました。そのノウハウを集約した製品がこのDMDです。
現場を観察していると、交通振動にはふたつの段階があることがわかりました。まず高速道路や線路から来る直接的な振動があり、次に振動が家に伝わってから建物の中で増幅しているのです。交通そのものを抑制することは困難ですが、住宅の中のことであれば解決の手立てを示せます。このDMDを設置することによって交通振動による不快な揺れを大幅に低減させることができます。

開発中に最も苦労したのは、装置のサイズを小さくすることでした。ビルなどでは屋上に大きな装置を設置することができるのですが、個人宅ではそうはいきません。軒裏や屋根裏にコンパクトに収納するために小型化を進めた結果、狭いスペースでも十分な制振効果を発揮させることが可能になりました。今では幹線道路沿いのホテルのベッド下への設置事例もあります。
制振装置DMDは、弊社設計の住宅以外にも設置することができますので、交通振動でお悩みの方は是非お試しください。
今後は、交通振動の障害対策だけではなく、ライフラインが切れた場合でも自立できる住宅をはじめ、ゼロからプラスの要素を生み出すような楽しい開発にも取り組んでいきたいです。
その他の「心地よく暮らす技術」

新構法研究グループ
1996年入社。地震応答解析の研究で大学院を修了。総合技術研究所配属後は、免震・制震住宅、環境振動に関するエンジニアとして研究開発に専念。


