「人・街・暮らしの価値共創グループ」の先頭に立ち、住まいづくりを中心に展開する企業。工業化住宅のパイオニアであり、全国93,188戸のマンション供給実績を誇っています。
時代の変化によって変化していく暮らし方。これからの理想の暮らしをみなさまと共に、語り合いましょう!
※供給戸数は2018年4月1日現在の供給実績です。
ワンテーマ・マガジンとして25年以上、ファッション、ビューティ、ヘルス、トラベル、エンターテインメントなどのテーマを深掘りしてきたFRaU。オリンピック・イヤー2020年に向けて、ダイワハウスとパートナーシップを組み、「暮らし改革」を提案していくことになりました。快適に、賢く、幸せに、そして自分らしく生きていける、言うなれば「未来の描ける暮らし方」とは何か?今後、さまざまな情報発信をしていきます!
ワンテーマ・マガジンとして25年以上、ファッション、ビューティ、ヘルス、トラベル、エンターテインメントなどのテーマを深掘りしてきたFRaU。オリンピック・イヤー2020年に向けて、ダイワハウスとパートナーシップを組み、「暮らし改革」を提案していくことになりました。快適に、賢く、幸せに、そして自分らしく生きていける、言うなれば「未来の描ける暮らし方」とは何か?今後、さまざまな情報発信をしていきます!
この先にどんな未来が待っている? 妻や母といった役割をこなしながら、なお自分らしく生きる女性たちが今、一番大切にしたいものとは?
FRaUがアンバサダーを務める「“暮らし改革” 会議」のキックオフとして、近い将来に向けて語っていただいたのは、「THE LITTLE SHOP OF FLOWERS」店主の壱岐ゆかりさん、「EATMEギャラリー」マネージャーでインテリアコーディネーターの関田四季さん、システム管理会社事務の雨森淳子さん。
彼女たちの生き方や暮らしを見つめ直すことで、これからの女性たちが求める理想の住まいのカタチが見えてきた。さぁ、これから先の暮らし方を考えよう!

いずれも首都圏に住まいをもち、育児に家事、仕事を両立させている女性たちに集まってもらった今回の座談会。普段の暮らしぶりに女性が経験する生活の変化、そして理想の住まいについてリアルな声を聞かせてもらった。
まずは、今の女性たちの生き方・働き方について。結婚したら家庭に、という人は少なくなり、フルタイム勤務が多くなった今、忙しい女性たちの毎日は何に支えられているのだろう?
雨森:子どもが生まれてやったことはネットスーパーの会員登録です。あとはとにかくスマホですかね。私は出産の時も里帰りはせず、夫と2人で頑張ったんですが、育児でわからないことがあってもスマホで調べれば答えが出てくるので助かりました。たいがいのことはすでに誰かが質問していますからね。
関田:子どもの世話をしながらスマホでネット通販の注文したりね(笑)。私は食材の宅配システムを利用中。それを使って毎週作り置きしておかないと、子どものお弁当が間に合わなくて。
時代の進化から生まれたさまざまなツールやサービスを駆使して、何とかやりくりする日々。だがそういったものに頼りっきりでいるのも、それはそれで居心地の悪さを感じてしまうそう。
壱岐:子どもが小さい頃は家から出ることも思い通りにならないから、3歳くらいまではネット通販をよく利用していました。でも最近は時間の使い方もわかってきたし、とくに生鮮品などは、よく品物をみてから買いたいので毎日実店舗で買っています。洗剤一つを宅配業者さんにもってきてもらうのどうなの? みたいな罪悪感はどうしてもあるよね。
関田:そうだね〜。今はお掃除ロボットと衣類乾燥機のない生活は考えにくいけど、とはいえできるなら自分でちゃんと掃除したいし、洗濯物も外に干したい。完璧を目指すわけじゃないけど、自分の分身みたいな存在がいるとやっぱり頑張らなきゃって気持ちになるよね。

雨森「子育てと仕事の両立、大変なのはこれから。忙しい中でも楽しみたい」
みんな最初からこんなに忙しかったわけではない。現在の生活スタイルに変わったきっかけを聞くと、揃って「子どもが生まれてから」との答えが返ってきた。
結婚しても夫婦だけなら、そこは大人同士、多少家事がおろそかになってもどうってことはなかった。だが子どもがいるとそうはいかない、と。時代が進化し女性の働き方が変わっても、お母さんの気持ちが家族の待つ “家” へと向かうのは、いつの時代も同じのようだ。
壱岐:子どもが生まれると暮らしが変わるんですよね。それまで家は寝るだけの場所って感じだったけど、今は飲みに行くことも少ないし、そもそも一日のメインの時間帯が違う。子どもがいると家にいる時間が長くなるけど、かえってその時間を充実させたいって思いますね。

結婚・出産といったターニングポイントを機に、家や生活そのものの充実に心が向かうのならば、暮らしの根を張る地域についてはどう考えているのだろう。子どもがいるとなれば住まいもある程度の広さは確保したいが、とはいえ仕事の都合や経済的な制限もある。生活の拠点を現実的に考えた時の、女性たちが掲げる優先順位とは。
関田:私が以前、家探しをした時は、周りに学校があるかチェックしました。近くに学校があれば通学にも便利と思って。あとその街はおじいちゃんおばあちゃんが多かったので、大人たちの目があると安心というか。
交通の利便性や通勤のしやすさなどはどれくらい考慮する?
壱岐:自然が多いとか、子育て環境が揃っていればそこまで都心部じゃなくても、という感じかな。職場からもっと離れるとなれば家での時間を確保するために生活から変えるだろうし、メリハリをつけるためにも、どこかでそうしたいと思っているところがありますね。
雨森:今住んでいるところでは、昔みたいに子どもが道路にチョークで絵を描いて遊んでいたりするんです。あとはきれいな桜並木があって、もうすぐだね、なんて言いながら散歩していると “これからはこういうところがいいのかな” と思いますね。夫婦で暮らしていた時は、駅前にお店が揃っているとか、いろいろ楽しそうな街に目が向いていたけど、今はもっと静かでのんびりしたところでもいいかなって。

“街の暮らしやすさ” はどうだろう。一番に求めるのは、子どもをのびのび育てられる環境。そこに自分たちの条件がうまくはまれば、街はどこでもいいということだろうか。
関田:こだわりがないわけではないけど、それよりも、自分になじみのある街かどうかの方が大きいかな。以前住んでいた街と同じ沿線とか、結局は親近感のわくところに落ち着きやすいと思うんですよね。
壱岐:私は、周りにどんな人が住んでいるかの方が気になる。子どもがちょっと騒ぐたびに “シーッ!” って注意して、我慢させてしまうような場所、環境は避けたい。子どものいる世帯が多いと、安心感は増すかも。
そこに住む人の暮らしぶりや、自分たちとの親和性も重要な要素かもしれない。ただ、住む前にそれを把握するのはかなり難しいのでは?
雨森:でも今って、好きなものやライフスタイルが似ている人たちが集まりやすいのかもしれない。同じ場所で長い間生活するから、価値観が似ている方がお互いにとっていいですよね。

壱岐「仕事場が遠くてもいい。ここ東京!? というくらい自然豊かな場所が理想」
住みたい場所が見えてきたところで、次は住みたい家について考えてみよう。生活スタイルが多様化する中で、居住空間には何が求められている?
壱岐:子ども中心の生活でも完全には支配されたくない、みたいなエゴもあって、インテリアはあくまで自分ベースで考えたい。子どもが成長するにつれて生活も変化するし、その時どきで変えていけるのが理想ですね。間取りでいえば固定された壁がなくて、区切りたい時に区切れたらいい!
好きにいじれることこそ購入の利点か。戸建てとマンションでこだわりは?
壱岐:やりたいことが叶うなら、そこは特にこだわらないかな。
関田:私は戸建てに住んでいるけど、マンションへの憧れもあって。別の階に住む友達の家へ遊びに行くとか、私も小さい頃に経験したけどやっぱりいいなって思います。核家族でも寂しくない、他の家族との繋がりを作りやすい環境がマンションにはあると思うんですよね。

関田「セキュリティのよさとゴミ出しの便利さはポイントですよね」
マンションでの生活が身近だった私たち世代では、戸建てへのこだわりはさしてないのかもしれない。そして環境の話でも出たように、子どもを見守る地域の目、家族同士の交流といったご近所付き合いは子を持つ家庭にとって大切だ。かつて地域にあったコミュニティという役割を、これからはマンションが担うのかもしれない。その時、住人同士の交流の場である共用スペースに必要なのは何だろう?
雨森:パーティールームがあるマンションもよく聞きますよね。人の家に小さい子を連れて行くと、こぼしたり汚したりしないか怖くて。だからホームパーティーにこういう場所を使うのはいいかも。
関田:ただ、そういうのを全く使わない人には意味のないものになっちゃう。階下にスーパーがあるマンションは小さい子どもがいる家庭には便利じゃない?
壱岐:でも、品揃えが良くなかったら……。利用しないと思う。
雨森:たしかに。歯医者とかも結局は口コミを調べて遠いところへ通っていたりもするし。お店はお店でも、その時々でいろんなお店が入れ替わるようになっていたらいいのかな?

壱岐:マルシェみたいなね、それはいいかも。“こういうのが欲しい!” ってみんなで話し合って決めたり、自分たちでお店のセレクトからできたら楽しそう。便利にするための何かよりも、生活が豊かになるための何かに使えるほうが嬉しいですね。
関田:ネット通販や家電の話みたいにお金で解決できる問題もあるけど、きっとそうじゃないものもあって。住まいにはお金では解決できない、心を満たしてくれる何か、みたいなものを担ってほしいよね。
彼女たちの豊かさとはきっと、自分で選択できる自由。生活の変化に合わせて自在に形を変えられる柔軟さが、これからの住まいには求められているのだろう。

壱岐ゆかり Yukari Iki
「THE LITTLE SHOP OF FLOWERS」店主。インテリアショップ勤務、PRを経て原宿にフラワーショップを開店。独身時代は3年に一度のペースで引っ越していた。結婚後の住まいは現在が2軒目で、ともに都内の賃貸マンション。夫、小1の長男との3人暮らし。
関田四季 Shiki Sekita
「EATMEギャラリー」マネージャー インテリアコーディネーター。インテリアショップ勤務、アパレルブランドのVMDを経て現職に。これまでの住み替え遍歴は都内の戸建て賃貸→都内の戸建て購入→葉山の戸建て購入。ただし幼少時にマンション暮らしの経験あり。夫、小2の長男、3歳の長女との4人暮らし。
雨森淳子 Junko Amenomori
システム管理会社事務。関西出身。独身時代は地元・神戸で貿易会社に勤務。遠距離恋愛だった夫との結婚を機に上京。2017年8月に長女を出産、2018年4月から仕事に復帰。上京後の住まいは現在が2軒目で、ともに都内賃貸マンション。都内での物件購入を検討中。