公園に寄り添う「プレミスト千葉公園」のコンセプトをお伝えした第1回。第2回は「公園の緑を引き込み、息吹を感じる居住空間」の魅力についてお知らせします。
公園の緑を感じ、感性を育む空間づくり
自然が息づく千葉公園の広大な緑に隣接し、住まう方の「感性を育む」邸宅というコンセプトを掲げた「プレミスト千葉公園」。感性を育む仕掛けは、共用部のさまざまな個所にも施されています。
その一つがエントランスホール。ホールの中央には、大きさの違う角鉢を立体的に並べた、生木のアートグリーンオブジェを配しました。
伊藤:「このオブジェは、公園に負けない緑量を室内でも感じていただけるよう、植栽の配置や種類、大きさなどを何度も検討しながら作成しました。ホールのガラス枠やサッシの部分には、神社の歴史を伝える要素として、「格子」のデザインを入れています。またホールの隣にあるラウンジでは、棚にある小物や本を季節ごとに入れ替え。入居者様が出入りする日常動線の中で、季節の変化や芸術、自然に触れていただけるようなアカデミックな空間を作りました。生木のメンテナンスや小物の入れ替えはハードルの高いものではありましたが、コンセプトを実現する上では必要なものでした」
エントランスの奥にあるキッズルームは、ボーネルンド社と協力し、公園の自然に倣って緑を基調とした親しみやすく居心地のよい空間を作り上げています。
伊藤:「キッズルーム奥にある滑り台は、私がコンセプトで掲げたカラースキームに合わせて、オリジナルの配色で作成したものです。知育玩具も、触ったり奏でたりして音が出るものを中心に選びました。お子様が裸足で上がった時に足の裏が心地よく刺激されるようなマット地を敷いています。ここは半地下で窓が排煙窓のみになってしまうので、閉塞感を感じさせないよう、アートグラフィックを壁面に入れて空柄のクロスを貼り、明るく演出をしています。棚は自分でデザインしたのですが、作り手の方にもしっかりとコンセプトを理解して作成していただくことができました」
一方で、新しい生活様式に合わせた設備としてテレワークルームも設置しました。
伊藤:「後にご紹介する専有部でもテレワークができる設備を整えていますが、共働きのご夫婦がそれぞれテレワークをされる際に「ちょっと離れて作業をしたい」という需要もあるだろうと考えました。テレワークルームの壁のクロスの色味や椅子も、カラースキームに沿ったオリジナルの張り地で作成しています」
公園の息吹を感じる緑の住居
各住居ではパッシブデザインを採用。全住戸に玄関小窓とルーバー付きのリビングドアを入れ、住戸の中でも緑を通り抜けた風の匂いや春の温かさなど、季節を感じられるようにしています。
伊藤:「一部の住戸には、私が提案させていただいた玄関ベンチを設置しています。感性を育てるコミュニケーションが生まれる場として、お年寄りの方が腰をかけたり、親子で一緒に靴ひもを結ぶ練習ができたりするような、優しさを感じる空間が生まれれば、と考えました」
室内ではフレタスキッチン、扁平梁、ハイサッシ、ウォールドアなどを採用し、すっきりと整然とした空間をつくりました。
伊藤:「視覚に余分な情報が入ってこないと、頭が整理されてやりたいことができたり、公園の景色をより美しく見られたりします。住まう方にもそんな生活を送っていただくことをイメージしました」
また、全住戸のバルコニーにはコンセントやスロップシンク(流し)を設置しました。
伊藤:「公園ビューという心地のよい環境の中で、テレワークやベランピングなど、バルコニーをさまざまな用途で快適に使っていただきたいと考えました」
2025年2月に引渡しが完了し、新たな生活が営まれている「プレミスト千葉公園」。1年後の入居アンケートでは、多くの評価をいただいたといいます。
伊藤:「風通しがよく気持ちが良い、デザインがシンプルで高級感がある、帰り道に見えてくる外観が良い、外の景色がよく目に入り広さを感じられる、四季の変化を感じるから飽きがこないなど、本当に嬉しいお声を聞くことができました」
「プレミスト千葉公園」の開発に全力で取り組む中で、伊藤は本当に多くのことを学ぶことができた、と結びます。
伊藤:「大和ハウス工業の企画建設部としての在り方、何をしなければいけないのか、また商品企画についても上司の指導のもと、コンセプトの重要さを一番に感じた物件でした。調査を行い、コンセプトを作り、その根拠をしっかりと持つことで、設計事務所やゼネコン、業者の方々に想いを言語化して伝えられ、事業主としても対等な立場でお話ができ、多大なご協力をいただくことができました。知識や経験が足りず、決められないことも多かったのですが、その際にはコンセプトに戻ることを念頭におき、自分の軸がぶれなければ統一感のある確固としたマンション開発ができるという自信につながりました。これからも経験を重ねていろいろな方法を使いながらハードルを越え、魅力的な企画を生み出していきたいと思います」