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~ 子どものウソ、どれがOK で、どれがNG?その見極めポイント ~

これから3回のシリーズで、親御さんからのお悩みでよく出る「子どものウソ」についてお伝えしていきます。 1回目は、OKなウソとNGなウソ、子どもの嘘の特徴など、押さえておきたいポイントをご紹介します。

まずはウソの定義を知ろう

最初にウソの定義をお伝えしておくと、広義では、ウソ=事実ではないこと、狭義では、ウソ=人をだますために用いる事実とは異なる言葉、とされます。前者だと悪意が感じ取れませんが、後者では明らかにそれが漂っています。実際、子どものウソにも「罪のないウソ」と「要注意のウソ」の2タイプがあります。早速、それを見分けるためのヒントをお伝えしていきましょう。

NG2:他人軸フレーズ

●ファンタジーやイマジネーションによるウソ(2歳過ぎから)
ごっこ遊びなどでよく見られます。「クマさんが一緒に遊びたいって」とぬいぐるみや人形とおしゃべりをしたり、空のコップをゴクゴクと音を立てて飲み干すふりをしたり。これらは確かに事実ではないことですが、幼児期の想像力は、のちの創造性へとつながる大事なもの。親は一緒に楽しんであげましょう。
 
●優しさのあるウソ(6歳過ぎから)
相手をいい気持ちにさせるウソや相手を傷つけないためにつくウソを指します。料理中、うっかり包丁で手を切ってしまったとき、「ばんそうこう貼ってあげる。ワタシが貼ると10秒で治っちゃうよ」と嬉しいマジックをかけてくれたり、「ちょっとお部屋でお勉強してくる」と言って、何かこそこそしているなぁと思ったら、「はいどうぞ」とサプライズの似顔絵をプレゼントしてくれたり。このように相手への優しさから出る言葉は、たとえ事実とは違ってもありがたく頂戴しておきましょう。

気をつけたい、要注意のウソ編

3歳過ぎから出てくる要注意のウソ。その裏にある子どもの5つの心理をまとめてみました。
この5つを見ると、子どもがなぜウソをつくのかが見えてきます。それは、自分を守るため。自分の立場を危うくするものから逃れ、優位に持っていきたいときウソをつきやすくなります。

子どものウソ、押さえておきたい研究データ

・子どものウソは2歳過ぎから出始める
・ウソには高い思考力と推測能力が必要である
・よって、年齢が上がるほど巧みになっていく
・10才以下の子は、ウソの大小や善悪を判断するのは難しい
・ウソは日々の経験から学ぶものである
・ウソをついた人にはウソをついてもいいと解釈する傾向がある
・ウソに触れる機会が多いと、クセになりやすい
親にとっては嬉しい子どもの認知能力の発達。しかしそれは、ウソの材料にもなりうるもの。能力の発達は大いに歓迎ですが、ウソはストップさせる必要があります。

今回のまとめ

今号のもっとも大事なポイントをまとめると、
・ウソとは「自己防衛」である
・ウソとは「学習」である
ということ。実はこの2つのポイントの裏に、親が取るべき対策の大きなヒントが隠れています。次号では1つ目の『ウソとは「自己防衛」である』を子育て心理学で読みほどき、親ができる子どものウソ対策に展開していきます。また、次々号では、2つ目の『ウソとは「学習」である』を解読。親が知らぬ間に教えている「ウソ」についてお伝えしていきます。

佐藤 めぐみ

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