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皮膚に症状が出る病気①~ 暑い時期は「手足口病」「とびひ」にご用心 ~

夏に流行する感染症の中には、皮膚に症状が現れるものも少なくありません。とくに子どもはぶつぶつをかきこわしてしまうことも多く、「とびひ」などの二次感染症を起こしやすいため、しっかりと予防したいもの。今回は、子どもに多い夏の感染症について、「手足口病」と「とびひ」を中心に紹介します。

子どもに流行しやすい三大夏かぜとは?

冬に流行するかぜとは違い、高温・多湿でも元気なウイルスによって起こる夏かぜ。なかでも子どもに流行することが多い「手足口病」「ヘルパンギーナ」「咽頭結膜熱(プール熱)」は三大夏かぜと呼ばれ、例年7~8 月に流行のピークを迎えます。いずれも咳やくしゃみなどから飛沫感染するほか、共用しているタオルや食器、便を通じて感染する場合もあります。夏かぜとはいえ、まれに無菌性髄膜炎などの合併症を引き起こすこともあるので、油断は禁物です。ワクチンがないため、手洗い・うがい、タオルの共用をしないなどの生活習慣づくりが何よりの予防となります。とくに子どもは抵抗力が弱いので、エアコンによる体の冷やしすぎを避け、規則正しい生活を心がることが大切です。

全身に発疹が出るタイプが猛威をふるう「手足口病」

2011、2013 年に続き、大流行の兆しを見せているのが三大夏かぜのひとつである「手足口病」です。5 歳以下の子どもがかかることが多く、一般的には手のひら、足の裏、口の中に2~3mm の赤い発疹や水疱が現れます。ウイルスの型によっては、お尻の割れ目やひざに発疹が出ることも。潜伏期間は3~5 日で、37~38℃の熱が出る場合もありますが、2~3 日で解熱します。ほとんどの場合は軽症で、1 週間ほどで自然に治る病気です。
しかし、数年前から “全身型”の手足口病の感染例が増えています。痛がゆい発疹が広範囲に現れ、爪の変形が見られることも特徴です。水ぼうそうと誤診されることが多く、とびひなどの二次感染症も起こりやすいので注意しましょう。

口内炎があるときは、のどごしのよい食べ物を選んで

子どもの体に疑わしい水疱が見られる場合は、ほかの病気の可能性もあるため、まずはかかりつけ医を受診してください。手足口病と診断されても、直接効く薬はないため、口内炎や高熱に対しての対症療法が中心となります。口内炎がある場合は、熱いものや塩味・酸味が強いものを避け、口当たりのよい食べ物を少しずつ与えてください。2歳以下の子どもは、ヨーグルトやイオン水でもしみていやがるので、おかゆやミルクがしみにくくおすすめです。やわらかく煮た野菜(大根、カブ、にんじんなど)やかき氷もいいでしょう。脱水症状を起こさないように、水分補給はこまめに行ってください。
熱がなく元気があり、発疹がじゅくじゅくしていなければ保育園や幼稚園に登園してもかまいません。ただし、治っても数週間はウイルスが排泄されるので、タオルの共用を避け、トイレの後は手洗いを忘れずに行いましょう。

かきむしると広がる「とびひ」

虫刺されや湿疹をかきむしった傷に、黄色ブドウ球菌や連鎖球菌などの細菌が感染すると、強いかゆみを伴う水疱ができます。これが「とびひ」で、正式には「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」といいます。水疱をかきこわすと、まるで「飛び火」するようにあっという間にうつって広がるため、そう呼ばれるようになりました。「とびひ」と診断されると、ステロイドや抗生剤の塗り薬と抗アレルギー剤(かゆみ止め)を使って治療します。治るまでには1 週間程度かかりますが、あせらず完治させることが大切です。「とびひ」をかきこわさないよう、手の爪は短く切っておきましょう。
夏場は虫刺され、あせも対策をしっかり行うことが「とびひ」の予防にもなります。
ただし、ディートという成分が入った虫除けは、6カ月未満の赤ちゃんには使わないでくださいね。

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