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検査で知るリアルな私
~そのニオイは気のせい?それとも…。悩んでいるなら「口臭検査」~

顔をそむけられたり、咳払いをされたり…。「もしかして…?」と思いはじめると、どんどん気になってしまうのがお口の臭い。最近は「スメルハラスメント」という言葉もあり、不快な臭いに敏感な方が大変多くなってきています。食べ物による一過性の場合もありますが、日常的に臭っている気がする…と思う方は、思い切って検査を受けてみるのもよい方法。臭いの不安をなくして、積極的な毎日を取り戻しましょう。

改善への第一歩は、自分の「臭い」を知ること
口臭の原因は、舌苔や歯周病、歯垢、虫歯、唾液の減少など口腔内に由来するものが9割だとされていますが、それだけとも言い切れないのが難しいところです。胃腸など内臓の健康状態もありますし、それぞれの人が持つ体質によっても、出やすい臭いがあったりします。

また、糖尿病や腎臓疾患、肺がんなどのように、特有の臭いを発する病気が原因であるケースも。反対に、自分だけが気にしており、他の人は臭いを感じていない、ということもあります。このようにあいまいな「臭い」というものを客観的に測定し、数値化・言語化するのが「口臭検査」。そもそも臭いがあるのかはもちろん、臭いの原因が明らかになり、具体的な治療法や対策が立てられるようになります。
主な検査内容は以下の通り。所要時間は約1時間くらいです。(※保険適用外。対象者、医院によって必要なものや内容が異なります)

1)口腔内検査
歯周ポケットの深さ、出血部位、動揺度検査、虫歯の有無などを確認します。
必要に応じてレントゲン撮影などを行います。

2)舌診
舌の色や形、乾燥具合、舌苔の状態などを診ます。

3)口臭測定検査
オーラルクロマという専用機器で、口臭の成分となるガスの濃度を測定します。

4)主観的口臭検査(官能検査)
医師が直接、口の中や呼気を嗅いで客観的に測定。臭いの強さや種類を言語化します。

5)画像検査
口臭が発生していると見られる部位から少量の菌株を採取、顕微鏡で観察します。

6)培養検査
診断用検査キットを用いて、プラークや舌苔の中にある細菌の有無を確かめます。

7)カメラ検査
セルフケアをする際、重点的に清掃すべき場所を確認します。

以上に問診を加え、体の状態を診ていきます。
根本治療には、ホームケアが何よりも大切
口臭が全身疾患または歯周病や虫歯によるものであれば、専門の治療が必要ですが、病気に至らない口臭は、以下のような方法で治療をしていきます。

口臭治療は受ける方にやり方を指導し、日常的に実践していただくものが中心。根本的に口臭を無くすためには、患者さん自身が意識的にホームケアに取り組んでいただくことが最も大切なのです。早ければ1ヶ月以内、遅くても3ヶ月くらいには状態が変わってきます。
1)バイオフィルムの除去
普段のケアでは取り除けない、歯の表面にあるバイオフィルム(細菌の温床となるぬめり)を取り除きます。

2)食生活や生活習慣の指導

3)舌清掃の指導
舌ブラシを用いた掃除の仕方を指導します。

4)マウスピースを用いたホームケアの指導
抗菌剤で口中の悪玉菌を減らし、善玉菌を植え付けて口腔内の菌バランスを整えます。

5)漢方薬の服用指導(※医院による)
体質改善が必要な場合は、お悩みに合った漢方を処方します。

治療以外にも、日常生活で気をつけるとよいことをいくつかご紹介します。

●唾液が出る習慣をつくる
例えば車内でスマホを見ている時など、うつむいてずっと同じ姿勢で黙っていると唾液が出ないため、大変口臭が出やすくなります。時々あごを上げたり首を回したりする、緊張を解いてリラックスする、人と話す、といった行動で唾液を分泌しましょう。また、歯をカチカチ咬みあわせる、舌を回すなどの運動も効果的です。

●香りの強いもの、消化の悪いものは少なめに
香りの強いものはもちろん、ピザやから揚げなど消化に悪い食物は臭気のもとになります。

●飲食は寝る3時間以上前に済ませる
胃の中に食物があるうちに就寝すると、胃がもたれて舌苔が増えます。食べてから3時間くらい時間をあけ、食物が腸に移動してから眠るようにしましょう。
中城 基雄

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