お近くのダイワハウス

PREMIST Life
~女性の身体と膀胱の関係~

「寒くなったからかしら??  トイレに行く回数が気になる!」
今回は女性の身体と膀胱の関係についてお話しします。

冬にトイレの回数が多くなる理由

「寒いからトイレにはなるべく行きたくない…」冬になると多くの方がそう思うのに、なぜか回数が増えてしまう冬のトイレ。 でもなぜ冬はトイレが近くなるのでしょう。寒さによる生理的な現象が原因です。
私たちの身体は体温低下を防ぐため、冬になるとあまり汗をかかなくなります。そして、下がった体温を上げようと、体内の水分を排出しようとするため、トイレが近くなるのです。
 
しかし、寒いからといって尿意を我慢すると、通常よりも尿が濃くなり、膀胱が刺激を受けて突然の尿意が襲ってくることも。濃くなった尿を長時間膀胱内にためておくことは、膀胱炎のリスクも高まりますので注意してください。冬の寒さに加えて、身体の内部から起こる冷えも尿意をもよおしてしまいます。冬の冷え対策の食事で気をつけて欲しいのは野菜の摂取です。レタス、トマト、キュウリは一年中店頭に並ぶことから、ダイエットに気遣う人は多めに摂取しがちです。しかし、これらは夏の野菜で、身体を冷やす作用があります。冬の旬野菜、ゴボウや大根などの根菜類を温野菜にして摂りましょう。また、屋外などでは、寒さの影響で体表と体内の血流量が変わることから、尿意を起こしやすくなります。外出の際には特に下半身を冷やさないように、厚手のストッキングやレギンスなどで、身体を温める対策を。
 
ところで皆さんは一日の平均的な尿回数をご存知でしょうか。
 
・平均的な尿回数
 昼間 4~5回 / 夜間 0~2回
 
一般的な膀胱容量は200~300cc。そして、約150ccたまると軽い尿意を持ち、250ccたまると強い尿意を感じるようになります。上記の回数を上回る時は、冷えからくる尿意の他にも原因があるかもしれません。

尿の回数が多い、排尿時に痛みがある…婦人科に相談して!

生理的な現象や冷えの他にも尿が近くなる場合があります。膀胱の炎症です。女性の場合、身体の構造から急性膀胱炎(以下膀胱炎)を多く発症します。女性の5人に1人がかかると言われるほどで、身体の仕組みと生活習慣が影響しています。
 
・尿道が4cm前後で男性と比べて短かく、逆行した細菌が膀胱に侵入しやすい。
・尿道口が膣や肛門と近く雑菌が入りやすい。
 (特に大便の後、拭き方が悪いと大腸菌が尿道口に付きやすいので注意)
・ストレスや疲労で身体の抵抗力が低下すると細菌が繁殖しやすくなる。
 
この他、20~40代の女性は性行為や生理、妊娠で膀胱炎のリスクが高くなります。無理なダイエットで栄養不足になることでも、身体の抵抗力が低下し膀胱炎を発症することも。
膀胱炎は大腸菌などの細菌が尿道口から入り、膀胱に炎症を起こし発症します。通常は多少の細菌が尿道に侵入してきても、排尿で体外に出したり、白血球などの免疫機能が働いたりして排除されます。しかし免疫力が低下していると、細菌を早い段階で排除できず、膀胱内で細菌の繁殖を許してしまうのです。
 
忙しさや対人関係などで起こるストレスは、交感神経を優位にして副交感神経が働く時間を減らしてしまいます。副交感神経が十分に働かないと、免疫機能の要である白血球のバランスが崩れ、免疫力が低下してくるので注意が必要です。「今日はストレスフルだったな…」そう感じる日には自分なりのストレス解消法をみつけて、早目に解消しましょう。例えば、ぬるめのお風呂にゆっくりつかり、早寝をする。友人や同僚に愚痴を聞いてもらう。好きな音楽を聞きながら好きな香りでアロマセラピーをするなど。リラックスすることで副交感神経を優位に働かせる工夫をしましょう。
 
また、尿意の回数は増えても量がでない場合は、膀胱内の腫瘍に加え、子宮筋腫や卵巣腫瘍など、膀胱周囲の臓器の異常により膀胱が圧迫されて膀胱容量が減少している可能性があります。気になる方は早目に婦人科へ。

寺師 恵子

ページ上部へ

Copyright DAIWA HOUSE INDUSTRY CO., LTD. All rights reserved.