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花は時とともに変化し、人は変化とともに創造する。
花は時とともに変化し、人は変化とともに創造する。
VOL.4 SUMMER ISSUE PART2 いけばな草月流 第四代家元 勅使河原茜「花の変化と創造」

現代のいけばなは、邸宅や公共スペースを飾るにとどまらず、
インスタレーション作品として屋外で鑑賞される場合もある。
前衛流派として、いけばなの可能性を拡大してきた草月流は、
今や世界に120の支部とスタディグループを擁する、巨大な芸術集団となった。
第四代家元、勅使河原 茜氏は、2017年の草月創流90周年に向け、
さらに変化し、さらに前に進むことを呼びかけている。

現代のいけばなは、邸宅や公共スペースを飾るにとどまらず、インスタレーション作品として屋外で鑑賞される場合もある。前衛流派として、いけばなの可能性を拡大してきた草月流は、今や世界に120の支部とスタディグループを擁する、巨大な芸術集団となった。第四代家元、勅使河原 茜氏は、2017年の草月創流90周年に向け、さらに変化し、さらに前に進むことを呼びかけている。

世界でIKEBANAとして通用するようになった、日本のいけばな。
至近距離でも生花と見紛うほど精緻につくられた造花もあるが、
勅使河原茜氏は、生の植物を扱うからこそ「いけばな」であると言う。

世界でIKEBANAとして通用するようになった、日本のいけばな。至近距離でも生花と見紛うほど精緻につくられた造花もあるが、勅使河原茜氏は、生の植物を扱うからこそ「いけばな」であると言う。

 生の植物は時間とともに色が変わり、枯れていきます。葉は枯れてくると自然に、面白い形になったりもします。だからこそ、「長く咲かせてあげたい」「変化を生かしたい」と感謝や緊張感をもって植物と向き合うことができるのです。また、生きている植物はそれぞれがエネルギーを持っています。花をいけていると、そのエネルギーをもらって、心が落ち着いてくるものです。
 草月には「男子専科」という男性だけのクラスがあります。生徒さんの職業はさまざまですが、ほとんどが現役世代で、ストレス解消を目的に通っている方が多いように思われます。はっきりと「いけばなは癒しの時間」とおっしゃっていた方は、中学校の先生でした。
 一方、ジュニアクラスでは、いけばなで子どもが成長していく姿が見られます。いつも親の言うことに従っているお子さんは、はじめは「好きなお花を選んで」と言われても、自分で選ぶことができません。私たちは急がせることなく、待っています。やがて教室に慣れ、自分でどんどん花を選べるようになると、子どもたちの表情は生き生きとしてきます。自由に選び、いけることで、自信がついてくるのです。

  • 近年は、海外でIKEBANAのデモンストレーションや指導を求められる機会が増えている。2016年4月には、ベルギーの花の祭典「ゲント・フローラリア」に招待され、現地の草月会員の協力のもと、インスタレーション制作やデモンストレーションを行った。
    近年は、海外でIKEBANAのデモンストレーションや指導を求められる機会が増えている。2016年4月には、ベルギーの花の祭典「ゲント・フローラリア」に招待され、現地の草月会員の協力のもと、インスタレーション制作やデモンストレーションを行った。
  • 2014年10月群馬音楽センターで行われた「家元いけばなLIVE IN 高崎」では、群馬シティーフィルハーモニーオーケストラの演奏にのせ、季節の巡りをテーマとした大作をつくりあげた。
    2014年10月群馬音楽センターで行われた「家元いけばなLIVE IN 高崎」では、群馬シティーフィルハーモニーオーケストラの演奏にのせ、季節の巡りをテーマとした大作をつくりあげた。

「いけばなに花器は必須なものではなく、グラスやカップでもいい」
草月流は初代家元の時代から、身近な日用品に花をいけることを実践してきた。
どこで、何を使って花をいけてもよい、という発想の延長に、
人前で花をいけるパフォーマンスや、異分野の才能とのコラボレーションがある。

「いけばなに花器は必須なものではなく、グラスやカップでもいい」草月流は初代家元の時代から、身近な日用品に花をいけることを実践してきた。どこで、何を使って花をいけてもよい、という発想の延長に、人前で花をいけるパフォーマンスや、異分野の才能とのコラボレーションがある。

 コラボレーションのお相手は、ダンサーや狂言などの分野の方が多いですね。「自分の表現が加わると、どうなるんだろう」と好奇心を持って受け止めてくださる方とは、面白いコラボレーションになります。そもそも、その前にその方々との面白い出会いがあるわけです。
 どんな人にとっても、出会いは自分を変えていくきっかけになるもの。ただし、恰好つけていると、自分を変えることは難しいでしょう。「自分の駄目なところを見せてもいい」という気持ちで人との絆をつくっていかないと、次につながっていかないようです。会員の方と接していても、恥ずかしいとか、失敗を恐れる気持ちが強い人は、作品でも大胆になれない。ダイナミックになれない。一定のものしか出てこなくなります。
 もっと素敵な自分になりたいと願う人は、もっと恥をかくべきですし、もっと変わるべきです。とくに、もっと失敗することが大切です。自分自身そういう経験をたくさんしてきたから、人前で花をいけたり、お話したりできるようになったのかなと思っています。

  • 2016年6月に新宿髙島屋で開催された「草月いけばな展 造形(いけ)る! 変化(いけ)る!」は、合作を中心に構成された。「2人以上であれば、サイズも素材も自由」という条件で、27グループが作品に取り組んだ。
    2016年6月に新宿髙島屋で開催された「草月いけばな展 造形(いけ)る! 変化(いけ)る!」は、合作を中心に構成された。「2人以上であれば、サイズも素材も自由」という条件で、27グループが作品に取り組んだ。
  • 勅使河原茜氏の大作では、氏の指示のもと、アトリエという専門のチームが制作を行う。アトリエのメンバーは草月流の師範だが、釘を打つ、ドリルで穴を開ける等の作業もこなす。
    勅使河原茜氏の大作では、氏の指示のもと、アトリエという専門のチームが制作を行う。アトリエのメンバーは草月流の師範だが、釘を打つ、ドリルで穴を開ける等の作業もこなす。
  • 今回の展覧会では、1本の竹を16本に割った竹を使用し、ダイナミックな動きのある作品をつくりあげた。しなやかさと強さをあわせもつ竹は、過去の展覧会でもよく使ってきた、お気に入りの素材である。
    今回の展覧会では、1本の竹を16本に割った竹を使用し、ダイナミックな動きのある作品をつくりあげた。しなやかさと強さをあわせもつ竹は、過去の展覧会でもよく使ってきた、お気に入りの素材である。

2017年の草月創流90周年に向け、勅使河原茜氏の周辺では、
10月に日本橋髙島屋で行われる第98回草月いけばな展をはじめ、
数々のイベントの計画が進行中である。完成形を求めない草月流において、
それらにおいても、90年の歴史よりも、2017年の「今」との向きあい方が問われる。

2017年の草月創流90周年に向け、勅使河原茜氏の周辺では、10月に日本橋髙島屋で行われる第98回草月いけばな展をはじめ、数々のイベントの計画が進行中である。完成形を求めない草月流において、それらにおいても、90年の歴史よりも、2017年の「今」との向きあい方が問われる。

 時代はどんどん動いていくものです。建築物も変わっていく。環境も変わっていく。そこに生きている人たちがいけるので、いけばなが変わっていくのは当たり前です。
 現在では海外でも多くの方々が草月のいけばなをなさっていて、日本という環境だから、という特別な感じはありません。かつては「日本のいけばなは、マイナスして、線で空間をつくる。西洋のフラワーアレンジメントは、プラスして、華やかにする」といわれましたが、今ではあまり差はなくなっています。
 そういう時代に、どういう花を追求していくべきか。いけばなの可能性は、今どこにあるのか。いろいろと考えるべきことはありますが、いけばなの力は絶対にあると信じています。そして、「100周年では、草月はどう変わっているのだろう」と、私たちは今から楽しみにしています。

生きている花のように、人も時代とともに変化し続けている。
変化をおそれず前に進むことを前衛と呼ぶのなら、
歴史に大きな足跡を残した人々は、すべて前衛の人といえるだろう。

(了)

生きている花のように、
人も時代とともに変化し続けている。
変化をおそれず前に進むことを
前衛と呼ぶのなら、
歴史に大きな足跡を残した人々は、
すべて前衛の人といえるだろう。

(了)

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