自宅やダイワハウスとの分譲・ケーススタディハウスと家作りを続ける近藤さん。ご自身の経験を踏まえ、リフォームを考えている方へのアドバイスをお願いした。
「新築もリフォームも大切なことは同じ。“好き”“嫌い”をはっきりさせることです。なぜ好きなのか、なぜ嫌いなのかをしっかり伝えられれば、うまくいきます。中途半端だと、誤解が生じてしまうもの」
そのために有効なのが、スクラップブック。近藤さん自身も、雑誌やカタログなどの写真を自分で切り抜き、イメージをより具体的に伝えるために活用したという。
「例えば壁の色はこれで、窓はこんな風にしたい。階段はこれが好きだけど、これは嫌い。こんな風に写真で見せれば分かりやすいでしょ。イメージに近い写真を探し、切り抜くことで、イメージを具体化するし、“好き”“嫌い”がはっきりと分かるんです」
確かにそうかもしれない。自分のイメージを持たずにサンプル帳を見せられても、何を選べばいいか分からないし、漠然とした言葉で伝えるだけでは、思い通りのものを見つけるのは難しいはずだ。

近藤さんがご自身で作ったスクラップブック。イメージにぴったりの写真を探すのに苦労したけれど、打ち合わせにとても役に立ったという。こんな風にしたくないという写真を見せておくのも有効。
「家族全員の履歴書を作って、リフォームを担当してくれるメーカーの方や設計の方に渡すことも有効です」
リフォームに家族全員の履歴書? ちょっと意外な提案に、理由を聞いてみた。
「年齢、性別、性格。好きな色、好きなこと。どんな仕事をしてきたか、趣味は何か。子どもなら何が得意で、将来の夢は何か。それを書き出すの。すると家族の有り様や、暮らし方が想像しやすくなるんです」
なるほど。家族みんなに喜ばれる色使いも分かるし、必要な機能も見える。几帳面な家族とおおらかな家族で、収納の考え方も違うべきだし、ご主人も料理が好きなら選ぶべきキッチンも変わるかもしれない。
「そう。相手はプロなんだから、自分では想像できなかったことも提案してくれるかもしれないでしょ」
近藤さんはまさにアイデアの宝庫。理想論を唱えるだけでなく、つねに具体的な方法を提示してくれる。だから人気があり、近藤さんの提案に耳を傾けたくなる。
そして今、主婦たちの熱い声にこたえるべく、収納のカリスマは、暮らしのカリスマへと確実に進化を続けているのだ。
*掲載の内容は取材時のものです。


敷地30坪、建坪24坪、重量鉄骨造り。住まいと仕事部屋が一緒になった地下1階、地上4階建て。この家には、独自に開発した収納術をはじめ、快適な暮らしを実現するためのアイデアやヒントがつまっている。新築はもちろん、リフォーム前にも必読の一冊。


ダイワハウスとのコラボレーションで誕生した生活体感型モデルハウス「ケーススタディハウス」や分譲住宅等の実例と、ドイツ・イタリアへの取材旅行を題材に、近藤流の家づくりの考え方や暮らしの提案が詰まった楽しい一冊。(「ケーススタディハウス横浜」のDVD付)




