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住まい

住宅やマンションのキッチン・トイレ・バスルーム・洗面・外壁等、住まいのリフォーム事例の数々。


07 祐成二葉

Profile

料理研究家&フードコーディネーター。5年間のヨーロッパ留学を経て、お母様が主宰する「祐成陽子クッキングアートセミナー」の講師に就任。料理制作、メニュー開発、テーブルコーディネート、本の執筆など幅広く活躍中。著書は『フライパンでおうちパンを焼こう』(主婦の友社)他多数。1才のお嬢様の母親でもある。

あ、この家に住みたい!


石は雨に濡れると色が変わる。夏は打ち水をして涼しさを演出する。

ひと目見て、そう思ったんです。かなり古くてボロボロだったんですが、都会にあるのに隠れ家のような佇まいや、玄関に敷き詰められた小石、古い木枠の窓など、私の大好きな家だったんです」
祐成さんにとってこの家とはまさに運命の出会い。大好きな家だから、古くてもそれを生かして快適に住みたいと考えたのだという。
「私は5年間ヨーロッパに留学していた経験があり、アンティークの家具や食器も大好きだったし、古いものを大切にする文化を肌で感じていたので、古い家を直して暮らすことに何の違和感も感じませんでしたね」
古い家、古い物は、それを大切に使ってきた時間だけが生み出すことのできる、ぬくもり感や、あたたかさがあると、祐成さん。
「だからすごく落ち着くし、新しい家にはない心地よさを感じるんだと思うんです」
確かに、この家、初めて訪れても、昔ながらの友人を訪ねてきたような懐かしさを感じるし、ゆったりとくつろげるから不思議だ。
「この家は、もともと品のいいおばあさまがおひとりで住まわれていた家で、その方のセンスを感じる部分がいっぱいあるし、大切にされていたんだと思います。だからただ古いだけじゃなく、私の心を惹きつける魅力があったんだと思うんです」
もし祐成さんと出会わなければ、取り壊されていたはずの家。それがこんなに素敵に蘇った。たぶんこの家自身も、祐成さんとの出会いをきっと喜んでいるはず。

アンティークショップのオーナーと一緒に。

ではどうやってこの家は、生まれ変わっていったのだろうか。実際のリフォームについて聞いてみた。
「この家を買った時からこんな風にしたいというのがあったんですが、一人で考えるのは大変そう。だったら私と同じように、古い家を大切に考えてくれ、私の好きなセンスでコーディネートしてくれる人を選びたいと思ったんです」
それは、建築家でもなく、インテリアコーディネーターでもなく、恵比寿のアンティークショップ『タミゼ』の吉田さん。
「面白そうですね!最近古い家が次々と壊され、いいものがなくなるのは残念なんです。その家をうまく生かせるといいですね」
そう快く祐成さんの依頼を引き受けてくれた吉田さんとの二人三脚でリフォームが始まった。基本的に、残せるものは残し、使えるものは使う。でもまず築40年の家だから、耐震の専門家に見てもらうことに。
「やはり耐震工事が必要だということでした。だったら思い切って天井を取り払い、補強した金具も隠さずそのまま見せてしまおうと。でも金属の色のままだと、冷たい印象で、部屋の持つ木の質感と合わないので、茶色で塗ったんです」
確かによく見ると、補強の金具。でもインテリアのアクセントとして使っているかのように見える。しかもむき出しにした天井の質感と良く合い、いい味を醸し出している。
「でしょう。柱も黒ずんで汚れていたのをヤスリで削ったら、柔らかないい色合いになったんです。ついでに角も落としたので、肌あたりも優しくなっているの」
なるほど小さな心遣いながら、まだ1才のお嬢さんや2匹の犬たちがもし柱にぶつかっても痛くはないだろう。古い物を慈しむ心から生まれたアイデアは住む人にも優しいのだ。


天井を剥がしたので、空間に高さが生まれ、広々とした印象に。耐震のための補強金具も柱や床の色に合わせて色を塗り、部屋の色調を合わせる心配りを。


あえて昔のままの雰囲気を残した二階の和室。畳は琉球畳に変え床暖房に。床の間もお気に入り。

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