ロボット事業

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セラピー用アザラシ型ロボット「パロ」は、精神的なセラピー効果を目的にしたロボットです。

事例紹介

[グループホーム] 医療法人社団 廣風会 ル・ミエール 【神奈川県横浜市】

取材日:2012年3月13日

パロ導入概要

導入時期 2011年10月(1体)
導入理由 認知症の入居者の精神的ケアのため
症例 ●認知症の高齢者
導入後の変化 ●パロとのコミュニケーションで精神的に安定する入居者がおられた

●居室数 : 18室(2ユニット)

グループホームの認知症の皆さんもパロと一緒に穏やかに過ごす

「わーたーしのルーミちゃん、あなたは可愛いね」
91歳のYおばあちゃんは、両腕に抱きかかえたパロをまるで赤ん坊をあやすようにして話しかける。パロはそのたびに目をぱちくりさせたり、小首をかしげたり…Yおばあちゃんの声に愛くるしく応えている。ルミちゃんとは、横浜市神奈川区にあるグループホーム「ル・ミエール」(フランス語で「月の光」の意味)のパロの愛称だ。

2005年1月に開所したグループホームル・ミエールでは現在17人(2ユニット/1階、2階)の認知症の高齢者が穏やかな日々を過ごしている。最高齢は101歳、最年少は74歳。認知度は「2~3」と比較的軽度の高齢者だが、グループホームでもっとも大切なのは、認知症の高齢者が平穏に過ごせる穏やかな生活環境である。

「ルミちゃん」と名付けられたパロ。入居者の方々はリビングでコミュニケーションを楽しむ。パロが気に入ってそのまま居室へ連れて戻る方もいるという。

一頭のタテゴトアザラシの赤ちゃんがル・ミエールにやってきたのは2011年10月。ル・ミエールを運営する医療法人社団 廣風会の常任理事・事務局長の廣瀬里美さんは導入の理由をこう話す。「系列の介護老人保健施設でHAL®を導入していたのですが、パロのこともその時に知り、認知症のみなさんの癒しにとてもいいのでは、と思ったのです。デンマークの施設で認知症の方に対するパロの効果を見て、ぜひに、と導入を決めました」。

導入のその日からパロはたちまちグループホームの入所者のみなさんの人気者になった。Yおばあちゃんと、85歳のAおばあちゃんはとくにお気に入りだ。「自分がルミちゃん(パロ)の母親だと信じ込んでおられるほどです」というのは、介護士で施設長の河崎ミサ子さん。「ルミちゃんが可愛くてしかたがないのです。ほおずりしたり、寝る時にも布団の中で抱いて一緒に寝たりして、充電する間がないほどです」というのである。

ル・ミエールでのパロの効果は、入所者のみなさんの癒しのマスコットだけではない。介護するスタッフのみなさんの負担も軽減している。以前は、夜中に突然目を覚まして「帰る!」と言い出して徘徊した人が、パロが来てからはそうした問題行動がなくなったという。「目を覚まされてもパロを見せると、抱きながらスヤスヤ眠られるようになったり、ほかにも、みなさん精神的にずいぶん安定するようになりました。明らかにパロの効果といっていいのではないでしょうか。私たちも驚いています」と河崎さんは指摘する。

そんなパロと入居者のみなさんとのコミュニケーション風景をスイス国営放送も取材(2012年2月20日)に訪れた。パロ開発者の柴田崇徳氏も来所し、にこやかに様子を見守ったそうだ。

医療法人社団廣風会常任理事の廣瀬里美さん(左)とル・ミエール施設長の河崎ミサ子さん(右)。パロによる効果について、「パロとコミュニケーションするとみなさん穏やかになられます。スタッフの負担も軽減されているのでは」と話す。

話しかけると反応し、またコミュニケーションを重ねると動きや性格が変化していくのがパロの大きな特徴で、気分も時々で変化する。その生き物らしい振る舞いが入居者の皆さんにペットとして受け入れられている。

※本事例はあくまでパロの活用例のひとつとして紹介しているものであり、使用方法等を示唆しているものではなく、また掲載の内容と同様の結果を保証するものではありません。

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