ロボット事業

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セラピー用アザラシ型ロボット「パロ」は、精神的なセラピー効果を目的にしたロボットです。

事例紹介

[老人保健施設]社会福祉法人仁正会 ほほえみ三戸【青森県三戸郡三戸町】

取材日:2012年8月10日

パロ導入概要

導入時期 2011年10月(2体)後に2体
導入理由 認知症の入居者の精神的ケアのため
症例 ●認知症の高齢者
導入後の変化 ●パロとのコミュニケーションで精神的に安定する入居者がおられた

●定員 : 入所/51名 デイサービス/70名 通所介護/15名

4体のパロの愛くるしさが認知症の皆さんに甦らせたほほえみとコミュニケーション

「シロちゃん、めんこいねえ」。100歳になるトミさんが話しかけると、パロは「キュウ」と愛らしい鳴き声で応え、瞬きしながら小首をくねらせる。トミさんは微笑んで「えらいねえ」とパロの頭を優しく撫でた。

しきりにパロに語りかけるトミさんの様子を見て、介護福祉士の武士沢さんは「以前とは明らかに変わりました。自発的に話しかけることが多くなりました」と指摘する。パロに愛着を持つことで生活することへのモチベーションが向上したというのである。

「ほほえみ三戸」は定員51人の老人保健施設で入所者の平均年齢は約88歳。ほとんどが要介護度3以上で寝たきりの方も少なくない。認知症度は過半数が3a以上。入所者同士の交流や会話も少なく、個々にテレビを眺めているというのがリビングルームの日常風景だった。

4体のパロはおもに老人保健施設のリビングに置かれており、入所者の方々は思い思いにパロとのコミュニケーションを楽しんでいる。

そんなところに、「シロ」と「チャチャ」の2体のパロがやってきたのが平成23年12月。導入を「直感的」に決めたという事務局長の諏訪内さんは「入所者さまのQOL(生活の質)の向上になり、スタッフのモチベーションアップになるなら積極的に取り入れる。施設の活性化を図るのが私の一番の役割ですから」と話す。

パロの導入と同時に、「ほほえみ三戸」ではその運用方法と効果を検証することにした。対象は50人の入所者。実施時間も場所も頻度も定めず、ひとりひとりにパロを提供しその反応を観察した。その結果、おおむね興味と関心を抱いたが、特に良好な反応を示したのが8人。拒否反応を示した人が2人いた。

武士沢さんがいう。「寝たきりの方でも、目でパロの仕草を追いかけたり、抱こうとする自発的な行動が認められ、失語症の方も自発語がずいぶん増えました。いきいきした笑顔が増え、精神的にも安定し、入所者様同士の交流やスタッフとのコミュニケーション面でも予想以上の効果が認められました」。

これらのパロの検証報告は京都で開催された「第2回ロボットリハビリテーション研究大会」でも報告。その席で、期待されるパロの効果として、●認知症症状の進行予防●認知症周辺症状の軽減●失語症の改善●廃用症候群予防…などをあげている。「引き続き検証を続け、より有効なパロの運用方法を確立したい」と武士沢さん。

ちなみに、事務局長の諏訪内さんは「スタッフがパロの運用に一生懸命に取り組む姿もパロの効果です」と話す。なお、「ほほえみ三戸」では新たに「チャーボウ」と「ペレ」の2体のパロが加わり、現在4体のパロが活躍している。

社会福祉法人仁正会の事務局長、諏訪内三千雄さん。初めてパロを見た時に直感で「これは良い!」と思い導入を決めたという。導入当時は2体だったが、その後さらに2体を追加、現在は4体のパロが導入されている。

介護福祉士の武士沢信正さん。パロの効果を引き出すためには「入所者さまの性格や生活歴、ペットの飼育経験などを多角的に把握して活用することが重要です」と話す。

※本事例はあくまでパロの活用例のひとつとして紹介しているものであり、使用方法等を示唆しているものではなく、また掲載の内容と同様の結果を保証するものではありません。

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