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コラム
<リノベーション>
リノべーション費用にも
住宅ローンが組めるの?
低金利・長期返済で、毎月の返済負担を抑えた住宅ローンは、借入額が大きくなる住宅購入の際に大きな助けになってくれます。リノベーション費用のみでは通常住宅ローンは組めませんが、「購入費用+リノベーション費用」を一本化するサービスがあります。
リノベーション費用の目安は(1)-戸建ての場合-
資金計画を立てる前に、リノベーションにどのくらいの費用がかかると考えておけばよいか、まず戸建てのケースを考えてみましょう。戸建ての大半を占めるのが木造住宅です。内装仕上げをすべて撤去し、骨組みに戻してから行うリノベーションは、費用の想定が難しい面があります。
なぜなら、構造補強がどこまで必要になるか、見通しが立てにくいためです。土台や柱、梁などの状態を、工事前までにすべて把握することは難しいからです。
一部の壁を剥がして確認することはできますが、着工して解体してみたら構造に関わる木部の多くが傷んでいて交換が必要になった、というケースは少なくなく、その場合、想定外の大きな費用がかかることもあります。
構造の補強、間仕切り、内装、設備にどのくらい費用をかけるか、解体後の状況に合わせて、予算の範囲内で計画することになります。
木造住宅のリノベーションは、費用がかかりそう……
リノベーション費用の目安は(2)-マンションの場合-
木造住宅と異なりマンションでは構造躯体には手を付けません。
構造躯体は、共有部分のため手を付けることができません。木造住宅のように、内装仕上げを撤去してみたら想定していなかった補強工事が必要になることが少ないので、比較的予算管理しやすいといえます。
コンクリートの躯体の内部(室内)を自由にデザインし、新たに間仕切りを行い、内装をつくり上げていくことが、マンションのリノベーションです。
間取り変更の自由度は高く、内装仕上げやインテリアも思いのままにつくることができるため、無垢の床や高級タイル、大理石、フルオーダーキッチンなどを贅沢に揃えれば揃えるほど、費用も高額になります。
内装、設備、素材、デザインにこだわるときりがないわ!
資金計画はどうするか
自己資金や親からの贈与で全額を賄える場合は良いのですが、多くの場合はまとまった額のローンを組むことになります。このとき、新築分譲住宅の購入であれば、土地と住宅はセットで1つのローンで済みますが、中古物件の購入+リノベ-ションを行う場合、住宅購入で一つのローン、リノベーションでもうひとつのローンという形になるのが一般的です。
当然、ローン手数料や保証料、契約時の印紙税などローン関係諸費用と合わせて、すべて2つ分になります。また、住宅購入には金利が低く長期返済が可能な住宅ローンを組めますが、リノベーションでは利用できないため、無担保で金利が高めのリフォームローンを組むことになります
なお現在は、住宅ローン減税やすまい給付金をはじめとして、住宅取得に関するさまざまな支援制度があります。こうした支援制度を念頭に置きながら、資金計画を立てていきましょう。
なお、現在のところ国の「中古物件の購入」に関する補助制度はありませんが、自治体によっては補助金が出る場合があります。各自治体に問い合わせてみましょう。
改修については、次のような支援事業や促進事業、補助金制度があります。
住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業等(経済産業省・環境省)
「高断熱窓」を設置するための改修工事に対する補助。交付申請期間は2023年3月下旬から遅くとも12月31日で、施工業者を通じて申請します。工事内容に応じ、最大で200万円が交付されます。詳細は経済産業省の「住宅の断熱性能向上のための先進的設備導入促進事業等」をご確認ください。
・こどもエコ住まい支援事業(国土交通省)
子育て世帯・若者夫婦世帯による高い省エネ性能(「ZEHレベル」と表現されます)を持つ新築住宅の取得、および、住宅の省エネ改修に対し、補助金を給付する制度です。住宅の省エネ改修に加え、住宅の子育て対応改修、バリアフリー改修、空気清浄機能・換気機能付きエアコン設置工事などを行った場合にも、補助金が支給されます。
交付申請期間は2023年3月下旬から予算上限に達するまで施工業者を通じて申請します。工事内容に応じ、最大で30万円が補助され、子育て世帯・若者夫婦世帯は、上限45万円/戸(既存住宅購入を伴う場合は60万円/戸)が交付されます。詳細は国土交通省の「こどもエコすまい支援事業について」で確認可能です。
・高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金(経済産業省)
詳しいスケジュールが公表されていない、新しい補助金制度です。「高効率給湯器」導入に関する補助金で、給湯器のスペックに応じて補助金5~15万円が交付されます。いわゆる「エコキュート」と呼ばれるヒートポンプ給湯機などが対象です。詳細は経済産業省のホームページなどで確認できます。
補助金などの情報もチェックが必要だね
中古物件の購入とリフォーム費用を一本化したローンがある
中古物件の購入とリノベーションでは別立てのローンになり、費用負担や金利負担が大きくなるとご紹介しましたが、中古住宅の購入とリノベ-ションをワンストップで引き受ける不動産会社では、金利の低い住宅ローンに一本化できるところがあります。
リブネスでも、一定の条件を満たせば物件の購入費用とリノベーション費用を合わせた総額を一つのローンにすることが可能なため、ぜひ利用したいものです。
理想の住まいのため、賢く住宅ローンを組むためにも「中古住宅購入+リノベーション」をワンストップでできる会社を選びましょう。
ワンストップで依頼できる会社はメリットが多い!
※掲載の情報は2023年1月現在のものです。内容は変わる場合がございますので、ご了承ください。
写真:Getty Images