認知症などの高い地域ニーズに対応すべく、地域の精神医療を長年支えてきた病棟をリニューアル。
全国と比較しても高齢化が進んでいる神奈川県鎌倉市。この地で長らく地域の精神医療を支えてこられたのが『医療法人 森と海』様です。
同法人では、経営の承継に伴い2008年に医療法人化。しかし、開業より80年以上が経過していた施設は、進んだ老朽化と過去に繰り返した増改築により、安全・安心・快適な医療の現場とは言い難いものとなっており、また、万一の災害に備える意味でも、病棟の建て替えは急務でした。
実際に病棟の建替え計画を進めるうち、認知症ケアに対する地域ニーズの高まりを感じられたため、従来の精神病床と外来に加え、かねてから地域のニーズが高かった認知症病床と急性期病床を新設。これにより同院では、徹底した精神医療の機能分化を目指されることとなり、2013年12月の新病棟完成後は、施設名称も従来の林間病院より「メンタルホスピタルかまくら山」と改称されました。
THEME1 | 東日本大震災の影響もあり、補助金の活用が不調に。建築のための資金調達方法に検討が必要となる。 |
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THEME2 | 従来の精神一般病床および外来に加え、認知症病床と精神急性期病床を設けることで、医療の機能分化を進める。 |
POINT1 | ヘルスケアファンドとの連携で、スムーズな資金調達を実現 担保力ではなく、事業性に投資を行うヘルスケアファンドの活用を推進。これにより計画通りの資金調達を可能としました。 |
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POINT2 | 患者様のみならず職員動線も意識した建物づくり 3層の病棟は、外来とともに病床ごとに階層とエリアを分ける建物設計が施されています。動線が改良されたことで、機能分化の実践にも大きな効果が見込めます。 |
POINT1 | ヘルスケアファンドのACAグループからは、病院経営に関するさまざまな事業サポートを提供。今後の展開として、退院患者様の受け皿確保など、多岐に渡る事業展開に着手されています。 |
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POINT2 | 建物が新しくなったことと、機能分化を図ったことで、地域からのイメージが大きく向上。これとともに、看護師をはじめとした職員確保もスムーズとなり、同時に雇用の維持にもつながっています。 |
CASE5
医療施設 メンタルホスピタルかまくら山