大和ハウス工業株式会社

DaiwaHouse

メニュー

NEWS

業界最新ニュース

2026年10月16日

令和7年調査

病院の耐震化率は82.1%で前回調査より1.6ポイント増

厚生労働省が令和7年9月1日時点の状況について実施した「病院の耐震改修状況調査」(令和7年調査)によると、「全ての建物に耐震性がある」と認められる病院(耐震化率)は82.1%だった。令和5年に実施した前回調査からは1.6ポイント増となっている。また、地震発生時の医療拠点となる「災害拠点病院」と「救命救急センター」を合わせた計783病院(拠点病院)の耐震化率は、前回調査比1.2ポイント増の97.2%。「令和7年調査」で対象になった全病院から拠点病院を除く「それ以外の病院」の耐震化率を機械的に算出すると、80.5%となる。拠点病院との差は16.7ポイントだ。調査結果は9月18日に厚労省が公表した。

「令和7年調査」は、都道府県に対して実施。調査対象となった8030病院の回答率は100%であった。内訳は、拠点病院が783施設、「それ以外の病院」が7247施設となっている。耐震化の状況は、▽全ての建物に耐震性がある病院数▽一部の建物に耐震性がある病院数▽全ての建物に耐震性がない病院数▽建物の耐震性が不明な病院数(耐震診断未実施)―に分かれる。耐震化率は「全ての建物に耐震性がある病院数」を用いて算出した。

耐震化率は、島根県が最も高く95.7%、福島県が最も低い69.0%

耐震化率が最も高かったのは島根県の95.7%。次いで富山県(95.1%)、山形県(93.9%)、静岡県(92.8%)、秋田県(92.2%)、大分県(91.3%)、宮城県(90.3%)など。反対に、耐震化率が最も低かったのは福島県で69.0%だった。そのほか、京都府(72.0%)、長崎県(76.6%)、兵庫県(77.0%)、山口県(77.2%)、北海道(78.5%)なども低い水準だった。

「耐震診断未実施」が2桁に及ぶ地域もある。北海道(69施設)、東京都(58施設)、福岡県(51施設)、大阪府(45施設)、埼玉県(43施設)、兵庫県(34施設)、京都府(22施設)、神奈川県(19施設)など。同病院数が「0」なのは島根県のみだ。全国では649病院が耐震診断未実施となっている。

拠点病院では、31道府県が耐震化100%を実現。耐震診断未実施の病院も0施設だった。対象病院数が最も多い東京都は、拠点病院84施設中83施設で全ての建物に耐震性があり、拠点病院の耐震化率は98.8%となっている。拠点病院の耐震化率が低いのは、福島県(83.3%)、奈良県(85.7%)、山口県(86.7%)、大阪府(88.9%)、広島県(89.5%)などだが、これらの県・府では、全ての建物の耐震化が済んでいないのはそれぞれ1~2施設。全国では計20施設が「一部の建物に耐震性がある病院」に該当する。拠点病院のうち、「全ての建物に耐震性がない病院」は計2施設で、青森県と沖縄県にそれぞれ1施設ずつある。

耐震化目標は達成、老朽化・建替えも課題に

政府は、平成30年12月14日に閣議決定した「防災・減災、国土強靱化のための3か年緊急対策」で、令和2年度までに「病院全体の耐震化率80.0%」との目標を掲げ、令和5年度に達成している。ただ、拠点病院の一部と「それ以外の病院」の約2割で耐震化が完了していない状況への対応は、今後の課題となる。

病院施設の老朽化も進む。厚労省によると、築40年を超える病棟は約1600病棟、約16万床に上る一方、病院・診療所の建築単価は平成23年から令和6年までに2倍以上に上昇した。新たな地域医療構想をめぐる議論では、再編・統合や老朽化に伴う建替えも含め、地域の医療提供体制を検討している。

令和7年度補正予算では、医療施設の耐震整備に14.7億円を計上したほか、建築費高騰に対応する施設整備支援に462億円を計上。令和8年度概算要求でも、国土強靱化実施中期計画に基づく医療施設の耐震化等について、予算編成過程で検討するとしている。

2026年9月30日時点の情報に基づき作成

業界ニュース一覧に戻る

お役立ち資料ダウンロード 無料 医療・介護施設経営に関するトピックスを毎月お届けいたします。

上手な計画進行は、まずご相談から

市場調査レポート依頼

独自のシルバーエイジ研究所による「市場調査」
レポートを活用して、事業を成功に導く第一歩を!
独自のノウハウに基づく市場調査レポートをぜひご活用ください。

土地・建物などのご相談

大和ハウス工業 シルバーエイジ研究所は、長年にわたって
蓄積された医療・介護・福祉施設の開設における知識と技術で
お客様の事業運営をバックアップします。


HOME

このページの先頭へ