山梨県の最も南に位置する南巨摩郡南部町は、身延町、静岡県静岡市、富士宮市と隣接しています。町内には佐野川や富士川が流れ、十枚山や篠井山に囲まれており、豊かな自然に恵まれています。江戸時代には舟運が栄えていましたが、現在は農業と林業が中心となっています。特産品にはタケノコ、南部茶があります。自然豊かな名所も数多く、紅葉が美しい福士川渓谷ではイワシなどの渓流釣りもできます。また、渓谷内には七つ釜の滝や風吹きの滝が流れています。原間のイトザクラや本郷の千本桜も観光名所として知られています。8月には南部の火祭りが開催され、富士川の両岸から「百八たい」と呼ばれる花火が点火し、夜空が鮮やかに輝きます。