下市町について
吉野郡下市町は、奈良県の南部、吉野川の南に位置する町です。地形は南北に広く、大きく分けて、山岳地帯と丘陵地帯に分けられます。町の約8割は山林であり、夏の気候は比較的涼しく過ごしやすくなります。平安時代から吉野の入り口、吉野山地と大和平野を結ぶ交通の要衝として栄え、日本で最初に商業手形である下市札が発行されるなど、吉野地方の主要商業地となりました。現在では、木工業や林業、農業が町の中心産業で、農業においては水稲、キク、バラといった花卉栽培が盛んで、都市向けに出荷しています。さらにこんにゃくの発祥地としても知られています。市内には阿弥陀如来坐像や九品来迎図といった重要文化財もあります。