電子メールで用件を済ませがちですが、お礼やお詫びなど本来は手紙で送るもの。手紙をもっと身近に。
一般的な手紙は、本題に入る前の挨拶「前文」、手紙を書く目的・用件「主文」、結びの挨拶「末文」、いつ・誰が・誰に向けた手紙であるかを記す「後付」で構成されています。
頭語と結語は組み合わせて使い、「拝啓・敬具」が一般的。「前略・草々」は親しい間柄に使います。お詫びの手紙は、時候の挨拶や安否の挨拶を省き、先にお詫びの言葉を書きます。
友人など親しい間柄なら、横書きや自分の個性を出した封筒や便箋でもかまいませんが、目上の人に送る場合は縦書きで書くのがマナー。インクのかすれのない万年筆、ボールペンなどを使い、色は黒かブルーブラックで書きます。赤は手紙では「絶交」を示す色なので使用は厳禁です。
物を送る際などに、ひと言添えて送る場合には一筆箋が便利です。一筆箋は親しい相手に向けて使い、「お土産です。皆さまでどうぞ」など、主文だけでかまいません。文章は1枚におさめます。