夏は食中毒が発生しやすい時期。安全でおいしいお弁当作りを心掛けましょう。
細菌の繁殖を防ぐためには調理道具を清潔に。まな板や包丁は、食材が変わるごとに洗剤でよく洗います。できればまな板は、肉用、魚用、野菜・果物用と分けるのがおすすめです。ふきんは多めに用意し、常に清潔なものを使うようにしましょう。弁当箱はゴムパッキンなどを外し、しっかり洗っておきます。薄めた酢でさっと拭いておくと抗菌になります。
ごはんを炊く際に、梅干しを一粒入れ、炊き上がったらよく混ぜ合わせると殺菌効果が全体にいきわたります。酢も殺菌・防腐効果に優れているので、同様にごはんを炊く際や煮物に加えたり、ピクルスなどのメニューも積極的に取り入れましょう。大葉を肉にくるんだり、野菜を巻いて揚げるのもおすすめです。
肉類や魚介はもちろん、生で食べられるハムやちくわ、かまぼこなどの加工品も火を通します。汁気の多いおかずは傷みやすいので、煮物はよく煮つめ、和え物は水気をきり、鰹節やすりごまなどに汁気を吸わせるなど工夫しましょう。おにぎりはラップを使って握れば、菌がつきにくく衛生的です。
ごはんやおかずは冷ましてから、弁当箱に詰めます。温かいままふたを閉じると水滴がふたにつき、菌が繁殖しやすくなります。また、おかず同士がくっつくと傷みやすいので、アルミやシリコンのカップなどを利用しましょう。ごはんやおかずの上にのせる抗菌シートも市販されています。持ち歩くときは、保冷剤やクーラーボックスを利用しましょう。