トップ > PREMIST LIFE > 2016年8月号【食】野菜も活用!ひんやりデザート

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食 心まで満たされる おいしい時間

野菜も活用!ひんやりデザート 夏にうれしい冷たいデザート。子どもたちと一緒に手作りすれば、もっとおいしく、楽しくなります
好きな材料を選んで新しい美味しさを発見してみるのも楽しいですよ!料理研究家 加瀬まなみさん

アイスクリームやシャーベットなど、冷たいデザートが恋しい季節です。甘いもののとり過ぎや添加物などが気になる方は、手作りデザートに挑戦してみてはいかがでしょう。旬の果物や野菜を使ってみんなで作れば、体にやさしいことはもちろん、子どもたちの食育にもなりそうです。

  • かつての高級デザートも、 家庭で手作りできる時代
  • フリーザーバッグで 簡単シャーベット
  • 新鮮なフルーツがゴロゴロ! 見た目もキュート!

かつての高級デザートも、家庭で手作りできる時代かつての高級デザートも、家庭で手作りできる時代

アイスクリームの原点は、雪や氷を貯蔵しておいて夏に食べたこと、といわれています。当初はお菓子というより、疲れた体を元気にする「健康食品」という位置付けだったようです。

現在のアイスクリームにつながる「あいすくりん」が日本ではじめて作られたのは、明治2年(1869年)のこと。現在の価値でおよそ8,000円という高級品でした。

今日では、自宅で簡単にシャーベットやアイスクリームが作れる調理器具が出ています。中には、専用の容器を冷凍庫で数時間冷やし、そこに材料を入れてかき混ぜるだけ、というシンプルな構造のものも。ジュースや牛乳がゆっくりと凍ってゆく光景は、子どもたちの興味をひきそうです。

フリーザーバッグで 簡単シャーベットフリーザーバッグで 簡単シャーベット

特別な道具を用意しなくても、キッチンにあるもので簡単に作れるシャーベットをご紹介しましょう。用意するのは、チャック式のフリーザーバッグだけ。これにジュースや乳飲料などを入れて冷凍庫で凍らせれば、半日ほどでひんやりシャーベットのできあがり。缶詰のフルーツなどを細かく刻んで混ぜておくと、味や食感に変化がつき、見た目にもカラフルです。

中身の量は、平らに置いたときの厚さで1センチくらいが目安。これなら凍っても手で叩くだけで砕けるので、食べるときにも便利です。金属や固く尖った道具で叩くと、バッグが破れてしまう場合があるので要注意。冷凍庫から出した時点で固くて割れなくても、1〜2分ほど室温に置いておけば、手で砕ける固さになります。

新鮮なフルーツがゴロゴロ! 見た目もキュート!新鮮なフルーツがゴロゴロ! 見た目もキュート!

夏は、新鮮なフルーツがたくさん店頭に並ぶ季節です。熟れ過ぎたり、たくさん買い過ぎてしまったフルーツは、フリーザーバッグなどに入れて凍らせるだけで、キュートなシャーベットに大変身。パイナップルやバナナは食べやすい大きさにカットして、ブルーベリーはそのまま凍らせればOKです。

また、食べやすい大きさにカットしたフルーツとジュースを組み合わせた「アイスキャンディー」もおしゃれです。オレンジ・ジュースにはキウイや黄桃、ベリーミックス・ジュースにはバナナや冷凍のベリーミックスなどが好相性。専用の容器がなくても、使い捨てのプラカップや紙コップでも作れます。

好きな材料を選んで、組み合わせて、「我が家の味」を作ってみませんか。

夏野菜でも作れる!「ナスのソルベ」夏野菜でも作れる!「ナスのソルベ」

(材料)
ナス 2個、砂糖 大さじ4、塩 少々、レモン果汁 小さじ1、
ミントリキュール(またはミントシロップ) 小さじ1/2

1)ナスはヘタを取り、皮をむく

2)1をラップで包み、電子レンジで加熱(600Wで3分間)

3)2に残りの材料を加えて、ハンドブレンダー(またはミキサー)でピューレ状にする

4)冷凍庫に入れて2〜3時間でできあがり!

暑い季節は、大人も子どももつい食べ過ぎてしまう冷たいデザート。市販のものもいろいろ出ていますが、健康や安全を考えると自宅で手作りするのがいちばん。子どもたちと一緒に作ればコミュニケーションが深まるだけでなく、旬の野菜や果物を知るなど「食育」の一環にもなります。
子どもたちにとっては、夏休みの楽しい思い出にも。ぜひ挑戦してみてください!

監修/取材協力:加瀬まなみさん監修/取材協力:加瀬まなみさん

料理研究家。会社員を経て、両親が住むスペインへ渡りスペイン料理を学ぶ。帰国後料理の仕事を始め、現在はお料理教室講師を中心に活動中。主な著書「フライパンひとつで作る絶品パエリア」(タツミムック)ほか