35 建物に使用するフローリングや壁紙、居室内で使用する建材などは、ホルムアルデヒドなどの化学物質を低減した建材を使用することで、汚染物質の低減に努めています。ホルムアルデヒドなどは建材だけでなく、身のまわりの家具や衣類、紙製品、塗料や接着剤、防虫剤などにも含まれています。 購入された家具などから放散された化学物質が部屋にこもると、目や鼻の痛み、頭痛を引き起こすことがあるため、ホルムアルデヒドなどの放散が少ない家具を選択することをお勧めします。 ホルムアルデヒドなどは一般的に時間が経てば放散し、次第に少なくなりますが、特にご入居から数カ月の間は窓を開けるなどして、通気・換気を十分に行ってください。その際は居室内や収納内部に風が流れるよう、窓や扉を開けてください。 マンションは気密性が高いため、シックハウス対策の観点からも必ず24時間換気システムを常時作動させてください。住まいの中での空気汚染にご注意留意ダニや小さな虫••普段は目にしませんが、実は家の中には想像以上に多くのダニが生息しているといわれており、人間に被害を与えることもあります。特にチリダニは鼻炎や喘息、結膜炎、アトピー性皮膚炎といったアレルギー性疾患の原因にもなります。••ダニが繁殖・活動しやすい条件は、温度が20℃~30℃、湿度が60%~80%という蒸し暑い気候とされています。この条件が整うと、畳1枚の表面に数百匹、時には数百万匹のダニがいることもあるそうです。畳だけでなくカーペット、布団などにも繁殖しやすく、また一人当りの居住面積が狭いほど、ダニの生息数も多くなります。最近の住まいは気密性が高く、より繁殖しやすくなっているため、24時間換気システムを常時作動し、窓や収納類の扉を開けて換気を心がけてください。また天気の良い日にはカーペットや布団などを天日干ししましょう。••いつの間にか居室内を飛んでいる小さな虫。発生する大きな原因は、流し台にあるゴミ取りカゴや排水トラップの汚れにあります。特に夏場は、掃除を怠ると虫がすぐに発生します。排水トラップなどは季節を問わず、毎日清潔に保つように心がけてください。••家具(特に海外製)の木材には、倉庫などで侵入した小さな虫が付着している場合があります。周辺の木製部分(フローリングを含む)で、小さな穴や木くずの山ができていることを確認した場合は、害虫駆除業者にご相談ください。
元のページ ../index.html#36