地震に強い家(耐震:3階建て)
2地震時の水平力を受け止めるブレース構造
水平荷重に強い、ブレース2枚の高強度耐力パネル。
地震の横揺れや台風の風圧などの水平荷重は、ブレースを内蔵した耐力パネルが力を受け止め、分散させます。水平荷重を受けた際には、ブレースが「引張力」に対して優れた効果を発揮し、建物の安定感を高めます。xevo03では、最も水平荷重の負担が大きい1階に、ブレースを2枚配したさらに高強度な耐力パネルを採用しています。
※2・3階の耐力パネルはブレース1枚の耐力パネルとなります。


耐久性に優れためっき鋼材のブレース。
耐力パネルのブレース材は耐震性能を左右する重要な部材であり、錆によって欠損してしまっては地震時の安全性を確保することはできません。ダイワハウスでは、耐力パネルのブレース材をはじめ、全ての外壁パネルフレームに耐久性に優れためっき鋼材を使用しています。
3自由度の高いプランを可能にする先進の技術
限られた敷地を有効に活用できるキャンチルーム。
xevo03は強固な躯体を持ちながらも、都市部の厳しい制約を柔軟にクリアし、自由度の高いプランニングが可能です。2・3階の床面を1階よりも最大で1.8mまで大きく張り出させることで、もうひとつの空間を作ることができます。たとえば、2・3階を広げて部屋を確保し、拡大部分の下をガレージスペースに利用するなど、空間を有効活用できます。都市部の厳しい建ぺい率や容積率をクリアしながら、限られた土地を最大限に活かせます。


制約の多い敷地でも住空間をしっかり確保。
狭小間口の敷地や斜線制限など、制約の多い都市部の住まい。ダイワハウスは、そんな様々な敷地の制限を考慮し、空間を有効活用することで、しっかりと住空間を確保しています。


4大開口・大空間を実現する門型フレーム
地震・風への耐久性も備えながら、壁のない大空間を可能に。
xevo03の自由設計を支えるのが「門型フレーム」。「耐力パネル」に代わって柱と梁を一体化させた門型フレームが地震・風の水平力を負担し、壁のない大開口・大空間を可能にします。高い剛性を誇る「軸組&パネル併用構造」と併用させるために門型フレームや床組の剛性を高くし、一体感のある信頼性の高い構造システムです。これによって間口の狭い建物においても、開口部の自由度が大幅にアップします。

5確かな技術に支えられた構造の強さ。
地震で揺れにくい優れた構造
xevo03は、固有振動数が4.5~8Hz程度と一般的な重量鉄骨ラーメン構造の2.5~5Hzに比べて非常に高くなっています。同じ地盤に建つxevo03と一般的な重量鉄骨ラーメン構造の3階建てを固有振動数(剛性)を考慮した解析によって比較した場合、建物の変形量で実に約3倍もの差が生じます。
また、同じ大きさの地震の揺れでも、その構造によって大きく増幅される可能性があり、これを共振と呼びます。地震動は1~3Hz程度であり、ラーメン構造では共振して想定を上回る大きな揺れとなる可能性があります。一方xevo03は固有振動数(剛性)が高いので、共振の可能性が低い設計となっています。
xevo03はこれまで培われてきた技術が支える強固な構造躯体により、地震に対して壊れない、倒れないだけではなく、地震時の変形を小さく抑え建物内部の被害を最小限にとどめる配慮がなされた構造と言えるのです。

- ※剛性(固有振動数)を考慮し、各階の変形量を予測した解析値。
- ※固有振動数は、xevo03を6Hz、鉄骨ラーメン構造を3.5Hzと仮定し、建物が損傷しない(弾性挙動)レベルの変形を仮定して算出。
環境振動に強い軽量鉄骨ブレース構造
xevo03はトリプルコンバインドシステムとブレース構造によって、非常に高い剛性(固有振動数※1)と高い振動減衰性※2を備えています。
実はこの「固有振動数」と「振動減衰性」が日常生活における振動の感じやすさに大きな影響を及ぼすのです。一般的な重量鉄骨ラーメン構造の3階建て住宅の固有振動数は、都市部に多い高架道路の振動数と近いため、共振現象※3を起こして大きく揺れ、深刻な問題となるケースがあります。
xevo03は強固な躯体構造により、固有振動数が高く、振動減衰性も高い構造を実現。地震に強いだけでなく、様々な振動源に対して非常に揺れにくく、また揺れを感じにくい構造になっています。
- ※1 固有振動数:物体を自由に振動させた際に持つ固有の振動数。構造物では剛性、重量等に支配される。
- ※2 振動減衰性:振動が時間と共に徐々に小さくなっていく性質。
- ※3 共振:固有振動数と同じ振動数で揺れた場合に大きく増幅して揺れる現象。
