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芸術を通して、上本町の繋がりを創る。

ホルベイン画材株式会社 取締役営業部長 脇田 晋 氏

絵具業界の老舗、ホルベイン画材株式会社

1900年(明治33年)創業、2020年には120周年を迎えるホルベイン画材株式会社。洋画材の製造、卸し、そして輸出入も手掛けています。日本における油絵具の進化は、ホルベインの進化と言っても過言ではないほど、高品質の油絵具を追究し続け、世に送り出し続けています。

現在の本社社屋は、1951年(昭和26年)に販売会社としてホルベイン画材株式会社を設立した時に、大阪中之島から上本町に移転したもの。

「その時代は、絵具の中身は自社で作れても、絵具キャップや、絵具を入れる木箱のブリキの仕切りなど、細かい金属部材は天王寺区細工谷にある町工場に発注することが多く、その利便性から上本町に移ったのではないか」地名のひとつひとつにも、積み重ねてきた歴史が垣間見えます。

今回は、入社35年目というホルベイン一筋の取締営業部長 脇田晋氏に、ホルベイン画材株式会社の歩み、絵具へのこだわり、画家たちとのエピソード、そして上本町での今後の活動について、お話を伺いました。

100年変わらない、絵具作りへの情熱

文具店として創業し、画材も販売するようになった「吉村峯吉商店」(当時の社名)。日本で初めての「大学ノート」を制作し、好評を博します。創業者の吉村峯吉自身も絵を描き、日本でヨーロッパ並みの絵具を作りたいという強い思いを抱いていました。

1920年代当時、多くの画家たちは輸入絵具を使っており、国産絵具を使う人は珍しかった時代。絵具を使ってもらえる画家の元をたずね、使い心地や要望などを聞き、それを取り入れながら改良していきます。昭和に入ってからも、海外の絵具を分析研究するとともに、日本を代表する画家に意見を求め、自社製品の品質向上に情熱を注いできました。

ホルベイン絵具の特徴

「いろんな絵具が並んでいると、ワクワクして楽しいですよ。古代より人間は、言葉を発する前に絵を描いていました。それも色付き。今でも子どもは文字を書くよりも、まず絵を描きます」

絵具は「顔料」と呼ばれる《色の粉》でできています。顔料はイタリアの土など天然材料が使われ、絵具全体に占める顔料の比率が高くなるほど、価格が高くなります。

「プロの画家さんに使ってもらう絵具は、作品を歴史的に残してもらえるように50年や100年は色が変わらないという保証をしないといけません。1〜2年で色褪せてしまうようでは駄目ですから、検査機器も持っています」と、創業当初からの品質についてのポリシーを今も受け継いでいます。

絵具の色の数について伺うと、油絵具が168色、水彩絵具が180色、パステルが250色、そして色鉛筆は150色。色の名前には、世界共通の色名辞典があるのだそうです。

画家たちとの交流

1986年(昭和61年)から、『ホルベイン・スカラシップ』という、画家を志す人たちへ絵具を無償で提供する奨学制度をスタート。

多くの人たちが、ホルベイン絵具で絵画を制作し画家として巣立っていきました。画家たちとの交流が活発なホルベイン画材株式会社には、「神戸の著名な画家のアトリエへ絵具を納品に行くと、広告の裏に絵を描いてくれた」「新しい発色を求めるアーティストに『きれいなオレンジがほしい!』と言われ、一緒に新しいオレンジ色を作り上げた」などというエピソードも。

より良い絵具への進化は、絵具を作る会社だけではなく、いつの時代も画家たちと共に歩んできた歴史あってこそなのですね。

町の人が集う場所に

2000年(平成12年)に、本社社屋1階に「ホルベインの油絵具、水彩絵具、パステルなど全ての商品を並べて見てもらおう」と、ショールームが完成。色とりどりの絵具、画材を求め、地域の方はもちろん、海外の方も地図を片手に訪れてくださるそうです。そして、同じく1階に貸しギャラリーも運営開始。

「昔はこの上本町周辺にいくつもギャラリーがありましたが、今は多くが閉められました。絵を飾りたいと思う人たちに、少しの助力ですが場所を提供できれば嬉しいと思っています」

また、社屋の3階にあるスペースでは、地域の人に向けてのワークショップが随時行われています。町歩きスケッチ会や作家さんによるライブペイント、フラワーアレンジメントや石けんカービングなど、様々なイベントを積極的に開催。近々、地面に自由に油絵を描いてもらう地域の子ども向けワークショップも考えておられるとのこと。

「ギャラリーで催すイベントに、どんどん人が集まって来てほしいですね。町の人が自由にギャラリーを出入りしている、そういう交流の場になってほしいと思っています」と、ホルベイン画材株式会社の描く《芸術を通して街の人達の交流が生まれる》というビジョンは、そう遠くはない未来に現実になりそうです。

ホルベイン画材株式会社 取締役営業部長 脇田 晋 氏 (撮影場所:ホルベイン画材 徒歩8分/約600m)
※掲載の写真は2018年4月に撮影したものです。

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