2019年3月、赤坂の高台に誕生した、地上11階建の「プレミスト赤坂翠嶺」。赤坂の重厚な歴史や文化が育んだ“和の美意識”を体現したレジデンスは、“この土地”の住まい方を求めるお客様から、ご支持をいただくことができました。大和ハウス工業が表現した“赤坂”のデザインは、どのようにお客様に伝えられ、受け取られていったのでしょうか。第一線でお客様に寄り添ってきた営業担当・鈴木由佳がお伝えします。
赤坂の歴史と文化を受け継ぎ、
豊かな和の精神を伝える住まいへ
鈴木:「プレミスト赤坂翠嶺を訪れたお客様が、まず発するのは驚き、そして納得のお声です。デザインへのこだわりはもちろんですが、物件についてご説明を差し上げるうちに、なるほど!と頷いてくださる方が、とても多くいらっしゃいました」
プレミスト赤坂翠嶺が生まれた背景には、赤坂という土地が持つ歴史と文化がありました。
プレミスト赤坂翠嶺が建つエリアは、赤坂御用地に連なる高台の一角にあります。赤坂の高台は、江戸期には紀州徳川家を始めとする武家屋敷が立ち並び、明治期以降は政財界の要人が住んできたという歴史ある場所。
  • プレミスト赤坂翠嶺(分譲済)

  • また、この場所には、かつて料亭がありました。赤坂の料亭は、政財界を傍から支えるとともに、独自の文化が花開いた場所でもあります。歴史の重みや積み重ねをしっかりと受け止めながら、料亭が培ってきた和の美意識やおもてなしの心を、新たな建物に継承することはできないだろうか。そう考えたところから、デザイン構想がスタートしました。また、今の赤坂が持つキラキラとした都心のイメージを映した建物とは一線を画し、違う形で表現することにも意味がありました。赤坂が積み重ねてきたさまざまな歴史に焦点を当て、“折り重なり、響き合う”和の文化を作りきることができれば、お客様にかならず新たな価値を感じていただける、という想いがあったのです。
  • そうして完成したプレミスト赤坂翠嶺は、これからを予感させる街並みとなじみながらも、“わび・さび”“雅”“粋”といった、先人が大切にしてきた豊かな精神を映す佇まいとなりました。
鈴木:「プレミスト赤坂翠嶺をご案内するにあたって、物件を手掛けたディレクターやデザイナーから詳細な説明を受け、この物件が、明確な想いやこだわりによって作られたことを、改めて感じました。作り手の想いをしっかり受け止めて理解し、興味をもってくださったお客様に和のコンセプトや具体的なポイントをあますことなくお伝えしよう。そして、物件の持つ魅力を感じていただけるよう、誠心誠意ご案内しよう、と心に決めました」
和のおもてなしというストーリーを、
住居に入るまで描き切る
プレミスト赤坂翠嶺の外観は、エレベーターシャフトと外階段を覆う格子状のロートアイアンがシンメトリー(左右対称)に立ち上がる印象的なデザイン。外壁タイルも厚みや角度を変えた特注品を手貼りし、建物の表情を豊かにしています。

竹をイメージしたロートアイアンの格子や、木造建築の“兜張り”を模した外壁が、和の美意識を伝える

鈴木:「訪れたお客様は、外観、そして外壁の一つひとつも熱心に見てくださいました。私が特にこだわってお話したのは外階段です。物件の中には、階段を隠してしまうものも多いのですが、ロートアイアン(錬鉄)の装飾で美しく見えるように作りこんでいるところを、必ず見ていただくようにしました。また、各住戸のバルコニーにも、同じコンセプトのロートアイアンが使われ、デザインを繋いでいます。いろいろな物件を数多くご覧になってきたお客様にも、違いをわかっていただけました。外壁の質感についても、高い評価をいただくことが多かったですね」
この物件に流れているのは、“和のおもてなし”の心。住居に至るまでの過程も楽しんでいただきたい、という想いが込められています。
  • 木曽石を野積みして色を変化させ、階段のように見立てた緩やかなスロープが続く

  • 路地を通って暖簾をくぐり、土間のある玄関から店の中へ。庭を眺めながらお待ちいただき、おもてなしの一室へご案内する。料亭でくつろいだひと時を過ごすかのようなストーリーが描かれています。
  • エントランスへのアプローチには、茶室の露地を思わせるような前庭が。道行きを守るように広がる樹木をくぐり抜け、緩やかな曲がり道が続きます。奥の建物に対して“何だろう?”という期待感を持っていただく一方、簡単に入れないような奥ゆかしさを演出するためのつくりです。
  • 夜は庭園灯の薄明りが、料亭の雰囲気を醸し出す

  • 鈴木:「敷地自体に植栽がふんだんにあり、都心でありながらすぐ近くに緑が感じられることに、お客様は大変驚かれていましたね。アプローチの紅葉は、スロープの上に斜めに降りかかるよう配置されています。夏は青々と、秋には赤く色づき、ご自分の住居で四季を感じることができます。また、昼と夜でまったく表情が変わるのも見どころです。昼にご訪問いただいたお客様に画像で夜の画像をお見せすると、“お店のようだ、夜も来てみたい”と、大変興味をもっていただくことができました」
露地を抜けると、料亭の玄関土間に見立てたエントランスへ。赤坂の地層を感じさせるような版築壁や、玉石を敷いた水道、料亭にあった竹林を「漆・銀箔」で模したアートガラスが、和のもてなしの始まりを感じさせます。
  • 料亭の暖簾をくぐった先に広がる、玄関土間を想起させるエントランス。
    路地からホールへと、もてなしのイメージを繋げる

  • 鈴木:「エントランスのアートガラスは“竹”をモチーフにしていますが、光の当たる時間によって見える色が変わり、和風にも洋風にも捉えることができます。“これは何ですか?”という疑問から、お客様との会話が始まりましたね。エントランスをここまで土間のような形に見立てていることに、よくお褒めの言葉をいただきました。また、風除室に近い形で囲まれているので、居住者様が帰宅された時や、お客様が遊びにいらしたとき、部屋番号を押しているところを外から見られません。そういった配慮にもご評価をいただいていました」
エントランスのドアが開くと、唐紙貼りの光天井が柔らかな光を放つエントランスホールへ。手彫りの石壁に囲まれた温かな空間を抜けると、奥には竹林と紅葉を愛でるラウンジが広がっています。

壁面には白河石、白河石黒目、芦野石を使った風合いのある石を使用。竹林を模した透かし屏風が、ラウンジに続く空間を開放的に間仕切る

鈴木:「ラウンジの写真は、ほぼすべての広告媒体に登場していましたが、本物を見ていただくと、改めて感嘆されますね。ここからすぐにエレベーターホール、お部屋に向かうのではなく、一度椅子に座って、そして窓のすぐ近くに立ってお庭を眺め、家具や壁材、オブジェを触ってみるなど、ラウンジを楽しまれるお客様が本当に多かったです。まるで旅館にいらっしゃったような感覚で、休憩しリラックスされていました。また、“あれは何ですか?これは何ですか?”というご質問もたくさんいただきましたね。また、入居者様がここにいらっしゃり、ご挨拶をすることもよくありました。初めて訪れた方を引きつけるだけでなく、居住者様が集い、愛されるスペースになっていることを実感しました」
  • 吉野杉を加工した江戸組子の照明。石の洞穴の壁面に繊細な文様を映しだす

  • なだらかに木目の庇(ひさし)が降り、赤い欄干の先に紅葉と希少種の金目孟宗竹(きんめもうそうちく)が並ぶ。中央のテーブルは、樹齢約200年を数える檜の無垢材から作成

エントランスホールに続くエレベーターホールやエレベーター内、エレベーターから降りた内廊下までも、すべて和のコンセプトで統一された空間が広がっています。また、住居部分にも、土間のイメージが続く廊下や、和紙ガラスの入った格子のドア、そして木製家具はすべて同じロットの木で模様の入り方まで統一するなど、統一感のある料亭のような設えで、住まう方のご満足を追求しています。
  • エントランスと表裏一体の竹のアートガラスが、天候や時間によって、豊かな表情を醸し出す

  • 各階の中廊下も、土間を模した石張りを周囲に回し、住居に入るまで和の雰囲気を演出

  • 日本の木である「せん」突き板を使用したリビングドア。格子と和紙柄のガラスを採用

  • 鈴木:「木の質感が統一されている美しさを、しっかりと見てくださるお客様が多かったですね。また、いろいろな物件をご覧になっているお客様にとっては、ビルトインエアコンや、ミーレの食洗機などの設置は目新しいものではありません。しかし、そういった設備をどのように入れるか、という心配りが、この物件を選んでいただける決め手にもなりました。例えば食洗機は、むき出しでビルトインするのではなく、同じ木の面材に隠されています。実際に、お客様からも“これが食洗機だとわからないのがいい”というお声をいただきました。キッチンの背面にも、ゴミを隠して収納するスペースがあり、同じく木の面材で目隠しをすることができます。また、エントランスから部屋の前の内廊下まで音楽が流れていることも、ご好評をいただいた点の一つ。部屋に入るまでがおもてなしであるという物件のコンセプトを、深くご理解いただけたように思います」
  • キッチンや収納面材には同じ「せん」の柾目を使用。統一感のある料亭のコンセプトを反映

  • トイレ空間は、御影石のカウンターに、日本の伝統工芸である信楽焼の手洗いボウルを配置

プレミスト赤坂翠嶺のご案内を通して、鈴木は新たなご提案の方法を学んだといいます。
鈴木:「赤坂という土地の歴史や文化を踏まえたレジデンスであること、そして外壁やエントランス、部屋の中に至るまで和のコンセプトが貫かれ、作りこまれていることが、お客様からのご支持を集めることにつながりました。昔から赤坂に住まわれている方、日本の情緒を求めていらっしゃる外国の方、そして赤坂を求めていらっしゃる方。そういった方々に印象づけることができる物件だったと思います。そして何より、“好きなマンションになったから決めた”と言っていただけたことが、本当に嬉しかったですね」

赤坂の近代的な景色を一望できるロケーション

  • コンセプトが明確であり、お客様に理解していただけるデザインをご提供することは、大和ハウス工業の使命の一つでもあります。そして、そのデザインから生まれる暮らしをご提案することが、営業の仕事であると鈴木は語ります。
    鈴木:「これからも、私たちはいろいろな物件にかかわり続けます。どんな物件でも、お客様に私たちのマンションに対する想いをコンセプトとしてしっかりとお伝えできるよう、自分自身も理解を深めていきたいと考えています」

※読者特典概要
●応募〆切/2020年4月19日(日) ●プレゼント当選結果のお知らせは、ご当選者への商品発送をもってかえさせていただきます。予めご了承ください。●アンケートの回答は1世帯1回のみとさせていただきます。なお電話番号(携帯番号)・住所・メールアドレス等のいずれかが同じ場合は同一世帯とみなします。●アンケート未記入の項目がある場合は対象外となります。 ●諸事情により商品が変更になる場合があります。。※大和ハウスグループの社員・関係者、または未成年者および学生の方の応募はお断りさせていただきます。