紡がれた歴史と未来への発展にふさわしい、
“見たことがないマンション”を
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古の時代から、国内外の交流拠点として栄えてきた福岡。
江戸時代には五十二万石の大大名、黒田長政公が築いた福岡城の城下町として、更なる発展を遂げました。中でも大名町(現在の大名エリア)は家臣の武家屋敷が軒を連ねた地。その歴史ある場所に建つプレミスト天神赤坂タワーの敷地は、かつて加藤清正公に仕え三傑とうたわれた侍大将、飯田覚兵衛が「飯田屋敷」を構え、大正時代には、炭鉱王の中野徳次郎が別邸を建てたことでも知られています。周辺エリアには大濠公園や福岡城址、舞鶴公園、鴻臚館(こうろかん)跡など、福岡の歩んできた歴史を色濃く残す名所が数多く点在しています。
一方、大名エリアは福岡の中でも天神エリアに隣接し、活気溢れる都心の地でもあります。
福岡を代表するオフィス街「明治通り」に面する場所に建つプレミスト天神赤坂タワーは、地域のランドマークとして注目を集める存在になる可能性を秘めていました。さらに、2014年に福岡市が国家戦略特区に指定されたことから、隣接する天神エリアを中心に、新たな空間と雇用を創出する一大プロジェクト「天神ビッグバン」がスタート。
民間ビルの立て替えなどから派生する経済波及効果は年間で8500億円と試算され、このエリア一帯の発展と都市機能の向上が見込まれています。
紡がれてきた歴史の重みと、さらなる発展の可能性。この2つを合わせ持つ土地で、どのようなタワーレジデンスを体現するのか?
――たどり着いたのは、【AMAZING(アメージング)】という答えでした。「これまでになかった」と評価していただけるような驚きと感動を体感することができること。これを事業テーマとして、プレミスト天神赤坂タワーは誕生したのです。
故きを癒し、新しきを創る。
街を彩るランドマークに
ガラスと金属による造形美が注目を集める、レジデンスタワーの外観。

ガラス×マリオンの鏡面が、空や樹を映し出しながら周囲と調和する
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夜は、各部屋の点す照明が景観となって街を彩る
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辻村:「圧倒的な存在感のある建物を実現するため、ガラスを多用し、先進的な外観を創りました。ガラスとアルミ・コンクリートのマリオンが大空に向かって上昇感を生み出しています。コンクリートのマリオンにはフッ素塗装の鏡面仕上げを入念に行い、ガラスと合わせて空や風景が映りこむようにしました。また、23F、24Fはコーナー部分をセットバックさせ、変化を持たせています。
竣工した時に改めて、良い意味でマンションらしくないという印象を持ちました。福岡の中心部は海外をはじめ多くの観光客が訪れる場所でもあるのですが、観光に来られたであろう方々が、マンションの写真をたくさん撮られていくわけです。その光景に何度か出会い、福岡の中心部の中でも目を引く外観になったということを実感しました。また、契約を決めていただく時も、“マンションらしくない外観”がポイントになることが多かったです。オフィスビルの多い大名エリアに映えるよう、都心のオフィス群に建つ外資系ホテルなどをイメージしてプランニングされた斬新な物件であったため、すでに一軒家やマンションなどをはじめとする多数の不動産をお持ちのお客様にも、新たな所有欲を感じていただけたのではないかと思います」
出部屋部分に設けられた暖色系のダウンライト
- さらに、地域のランドマークを意識して創りあげたのは、夜景の演出でした。
- 辻村:「角住戸のコーナーなどに、ダウンライトを設置しました。夜になると、ガラスを通して住居内の光が漏れ、美しい外観をつくります。こちらは、福岡市と景観条例の協議をしている際に、ご要望としていただいていたものをアイデアとして取り入れてプランニングしました。カーテンなどからこぼれる灯りのトーンを整えることで、全体的なビジュアルを統一し、華やかな天神の街並みを彩る景観づくりができたのではないかと考えています」
そして、建物正面の南側公開空地で景色に風格を添えるのが、樹齢約400年の大銀杏(おおいちょう)。
飯田覚兵衛が、加藤清正公を偲んで熊本城から移植したと伝えられ、福岡市が指定する保存樹となっています。老齢から一度枯れてしまいましたが、以前の建物(旧JT福岡ビル)があった頃から行われていた再生治療を引継ぎ、命を未来につないでいこうとしています。
心地よさと誇りを感じられる、
特別な共有空間を
グランドロビーに入ると、硬質な印象は一転し、優しい印象が広がる空間に。

グランドロビー。2層吹き抜けの天井まで伸びる空間が、開放的な印象を与える
プレミスト天神赤坂タワーには、人が集うラウンジスペースが数多く設けられています。
1Fのグランドロビー、グランドロビーの階段を上がった2Fにはセミオープンスタイルのインタラクトラウンジ、その奥にはご入居者様が鍵を使って入ることのできるオーナーズラウンジ。他にも、車寄せの待合いに使用できるコーチラウンジがあります。
辻村:「家具や内装デザインを検討する時に、営業課長から“ご入居者様にそれぞれのラウンジで何をしていただくのか、目的をはっきりさせよう”という話がありました。そこで、このラウンジはこんな風に…と、一つひとつ用途を決めていきました。
1F車寄せそばのコーチラウンジ
- ここはもと武家屋敷の土地でしたので、新しいレジデンスにも、古き日本の住まいのような様式を取り入れたいと思いました。
例えば、お宅にお客様が急に来られたら玄関先で応対しますし、少し近しい方なら縁側などへお通しする。懇意にしていらっしゃる方であれば、お座敷でじっくりとお話しますよね。
そんな風に、ご入居者様がお迎えする人とのご関係を演出できる場所をお作りしたかった。気軽に済ませたり外部の方とお話したい場合は1Fのグランドロビーを、ちょっとパーソナルなお話をしたいときは2Fのインタラクトラウンジを、より集中したりくつろいでお話をしたい、SOHO的な使い方をしたいという場合は2Fのオーナーズラウンジ、と使い分けていただくことで、生活や人との関わりを豊かなものにしていただけるようになっています」
ご親戚や友人など、大切なお客様をさらにおもてなしするために、プレミスト天神赤坂タワーには、贅を凝らしたゲストのためのスペースも数多く設けました。
辻村:「2Fと21Fに、1つずつゲストルームがあります。2Fのゲストスイート「鴻臚(KORO)」は、かつて福岡にあった迎賓施設「鴻臚館」をテーマにデザインしました。景観がないのであえて広くし、室内そのものを楽しんでいただくことに重点を置いています。21Fのスカイゲストルーム「玄洋(GENYO)」は、博多湾や玄界灘の海がテーマ。眺望を楽しんでいただく場所として、モダンな感じでシンプルに作っています。
ゲストルームは、内覧会でも大変な高評価をいただきました。特に鴻臚のエントランスは、”ゲストだけでなく、私たちも利用したいね”とご契約者様より嬉しい言葉をいただくことができました。どちらのお部屋も、多くのご入居者様にご利用いただいています。そして、21Fにもう1つ、2層吹き抜けのスカイビューラウンジ「蒼海(SOKAI)」があります。博多湾を望む眺望を楽しんでもらえるよう、窓は2層立てに。空へと視界が広がっていく開放感があります」

「蒼海(SOKAI)」。キッチンが併設されており、食事をしながら優雅な時間を楽しめる
辻村:「この物件のモデルルームの内装を担当されたインテリアコーディネーターさんが、“そこに立っている人が素敵に見える空間を創る”という話をしていたのが大変印象に残っています。私も、この物件を手掛ける際には、そういった空間づくりを心がけていました。設計・施工面では、空間の広さはもちろん、使う材料や取り合ってくる部材も莫大な数にわたるので、これらをどう納めるのがベストか、常に考えながら進めていましたね。結果的にかなり難しい建物でしたが、うまく創りこむことができた、という安堵感の大きいプロジェクトとなりました。内覧会や引き渡しの時に、ご見学の方やご入居者様が驚き、喜んでくださっているのを見られたのは、本当に嬉しいことでした」

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九州を代表する商業地に新しく居を構えたい、ご自分の人生を豊かにしたい。そう考える方々から、“手に入れることができてよかった”という多くのお声をいただいたプレミスト天神赤坂タワー。大和ハウス工業は、これからも多くのご支持にお応えできるマンションを提供してまいります。