海幸探訪～風情ある古い町並みが今なお残る「白壁土蔵群」～

2016年10月21日、鳥取県中部を震源とした地震が発生し、
中部の倉吉市周辺では最大震度6弱の揺れを観測しました。

被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

地震発生以降、県中部の三朝温泉をはじめ、
県内の宿泊施設では宿泊客のキャンセルが相次ぎ、
被害がほとんど無かった東部の鳥取砂丘や西部の水木しげるロードなど
県を代表する観光地でも観光客の減少が見られましたが、
現在、県内のほどんどの宿泊施設や観光施設は通常通り営業していて、
交通機関も通常通り運行しております。

鳥取県を代表する冬の味覚「松葉ガニ」漁も解禁となり、
これから観光には魅了的な季節となりますので、
是非鳥取県へお越しください。

今回は県中部　倉吉市を代表する観光スポット
「白壁土蔵群」をご紹介したいと思います。

白壁土蔵群は国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されている
江戸・明治時代の古い街並みが残る地域。

玉川沿いには、白い漆喰で仕上げられた土壁と、
独特の赤褐色の瓦に石橋が特徴的な土蔵が立ち並びます。

この赤い瓦は島根県の石見地方で生産されている石州瓦で、
焼成温度が1200度以上と高いため凍害に強く、
山陰地方ではよく見かけることができます。

玉川では色鮮やかな鯉が優雅に泳ぎ、
古い町並みとマッチし、とても風情があります。

白壁土蔵群には古い蔵などを改装して作られた
「赤瓦」と呼ばれる施設があり、

ショッピングやグルメに工房など
様々な用途で利用されています。

大正時代に建てられた醤油の仕込み蔵を改装した
「赤瓦一号館」は、地元の特産品などお土産品が
メインに販売されている蔵。

鳥取県産の梨を使ったソフトクリームや地酒などの
お土産品はもちろん、立派な梁が張り巡らされた
蔵の内部も必見です。

「赤瓦二号館」は、オーナー自身が栽培したブドウで作った
ワインが楽しめる「ワイン蔵」や、木彫りの大きな布袋様が
笑顔で迎えてくれる「やきすぎ彫刻館」、倉吉の伝統工芸である
倉吉絣の展示や工房などに利用されている蔵。

醤油の良い香りが漂う赤瓦六号館の
「桑田醤油醸造場」では、ちょっと変わった、
しょうゆアイスクリームやしょう油飴に
醤油羊羹を味わうことができます。

 「赤瓦」は十四号館まであり、この他にも、
おしゃれな雑貨屋さんや、陶芸館にレストランなど、
十四の蔵巡りを楽しむことができます。

街を散策していると、こんなレトロな看板を発見。
レトロな看板が自然に溶け込み、昔ながらの懐かしさを
感じる倉吉の街は、時の流れをゆっくりと感じるような気がします。

土蔵が建ち並ぶ町中でひときわ目を引くのは「大連寺」。

エキゾチックな外観の本堂は昭和30年に建築されたもの。

大坂で繁栄を極めた豪商、淀屋清兵衛一族や

武将脇屋義助のお墓があることで知られます。

観光案内所の向かいにあるのは、
倉吉市出身の第五十三代横綱 琴櫻傑將の銅像。

白壁土蔵群には、琴櫻関ゆかりの品などが展示してある
「琴櫻記念館」があり、相撲好きの方必見です。

土蔵群の後ろに見えるのは、
倉吉市を象徴する山として知られる「打吹山」。

打吹山のふもとにある打吹公園は、
山陰屈指のさくらの名所で
「さくら名所100選」にも選ばれています。

この他にも観光スポットがたくさんある白壁土蔵群ですが、
今回の地震で白壁の一部が剥がれ落ちたり、
屋根にブルーシートが貼ってあるなどの建物が一部で見られました。

ただ、ほとんどのお店が営業を再開し、
店員さんの元気な声が聞こえてきました。

また、すぐ近くには小学校があり、
友達と笑いあいながら下校する元気な児童の姿がとても印象的でした。

鳥取県は元気です！皆さま、鳥取県に是非遊びに来てください。

写真は全て別荘地から約52.1km。平成28年11月16日撮影。

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