自然暮らし・田舎暮らし・別荘 のびのびとした環境の中で、健康的に暮らす場所。
雨。それは私たち人間や動物、そして植物の命を育む水を運ぶ大切な自然現象です。しかし昨今、異常気象が続き、大型台風やゲリラ豪雨など、雨にまつわる災害が後を絶ちません。そんな災害から人や街を守ってくれるのが調整池(調節池)です。今回は調整池が持つ役割と、それに関する管理をご紹介します。
※地盤の状況で、調整池が必要のない森林住宅地もあります。
山などの開発を行うと、一般的に地盤の保水能力が弱まり、集中豪雨の際などに、河川が増水し氾濫する恐れがあります。調整池は、河川に一気に森林住宅地内の雨水等が流れ込まないように、雨水を一時的に貯水する池です。調整池には「オリフィス」と呼ばれる、たまった雨水を調整して河川に流す孔(あな)が設けられており、これによって水量を抑制していきます。
雨水を吸い込み、貯水の上限を保つスクリーンや、河川等に水を排出する吐き出し口をチェックし、ゴミなどがあれば取り除きます。
特に台風や大雨が予想されるときには念入りにチェックします。
側溝や管理道が草に覆われていては、いざというときに調整池に近づくことができません。定期的に草刈りを行い、側溝や堤体、また管理道のチェックを行っています。
長い年月が経つと調整池にも土砂が堆積していきます。
その土砂をさらう土砂あげを10~20年に一度行います。