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コラム No.93

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【イベントレポート】第1回 関西物流展2019

公開日:2019/12/26

関西にて『物流総合展』が初の開催

2019年11月27日(水)から29日(金)の3日間、インテックス大阪にて、関西物流展実行委員会〔(株)新東通信内〕主催のもと、第一回『関西物流展』が、物流における「生産性向上」、「環境改善」などを目的として開催されました。 3日間トータルの来場者数は、21,432名を数え、関西でのロジスティクスへの関心の高さをうかがわせました。

物流業界は、約25兆円にもなるといわれている大きな市場ですが(2015年国土交通省資料より)、現在、ドライバーの減少・高齢化、労働環境の悪化による採用の困難さ、積載率減少による効率の悪化など、深刻な課題も山積しています。
こうしたロジスティクス業界が抱える問題を解決するためには、これまでのやり方や業務プロセスのままでは難しい部分も多く、生産性向上をもたらす革新的な技術の開発、活用が求められています。
特に、AIやIoTなどの新たなテクノロジーをはじめ、サプライチェーン全体の生産性を向上させるような革新的なビジネスプロセス、企業間連携の仕組みなどが必要であり、新たなソリューションの活用が不可欠となっています。
さらには、今後、ECのさらなる発達やサプライチェーンの改革、技術革新などが起これば、現状のまま対応することは不可能であり、物流業界には大きな変革が望まれています。

そこで、物流の「生産性向上」、「環境改善」などの課題解決、AIやIoT、ロボティクスなどの最新技術の紹介など、物流業界全体の更なる発展に向けた「場」を創ることを目的に『第1回関西物流展』がインテックス大阪で開催されました。

展示会では、第1回の開催にもかかわらず、数多くの出展企業のブースには、新たなサービスや製品の情報収集のために多くの来場者がつめかけ、同時に開催されたセミナーもほとんどが満席とるほどの盛況ぶりでした。

大和ハウスグループ全体によって、総合的なソリューションを紹介

大和ハウス工業はグループ企業9社(大和ハウス工業、出資会社含む)による、最新のロジスティクスに関するソリューションを提案しました。
大和ハウス工業としては、関西・近畿エリアの物件を中心に、全国各地に展開する物流施設を紹介。マルチテナント型、BTS型として拠点、設備、スキームともにお客様の課題にあわせた展開が可能で、加えて、DPL市川やDPL流山での革新的な取り組みも提案しました。
グループ会社であるフレームワークスは、アベジャ、モノプラスと共同で、画像認識AIによって物流センターの見える化を推進する「Insight for Logistics(α版)」を紹介。物流センター内の作業や機械の動きを可視化し蓄積したデータをAIで分析することで業務全体の効率化を目指す、新しい取り組みを提案しました。
同じくグループ会社のアッカ・インターナショナルは、アパレル通販の「ささげ業務(撮影・採寸・原稿)」「在庫管理システム」「倉庫管理システム」をトータルに支援する企業で、これらの業務を統合したサービスは、国内のお客様の通販ビジネスを全面的にサポートするだけでなく、グローバルな企業からも現在大きな注目を集めています。
大和物流は、これまでの物流業務の経験を生かし、全国で展開する物流施設ならびに3PLとしての物流支援業務を紹介しました。
大和リースは、作業者の負担軽減となる「レイボエクソスケルトン」という作業者の身体の負担を軽減する作業アシスト商品を紹介し、ハードな倉庫での作業をサポートします。
GROUNDは、自立型協業ロボットを紹介。オーダー情報を受けたロボットは自動的に商品の場所まで移動。作業者は指定された商品をピッキングするだけなので、より高い生産性を実現できます。
2019年3月に新たに大和ハウスグループに参画した、若松梱包運輸倉庫は、食品・医薬品を専門に扱う物流会社です。昨今、「HACCP」や「GDP」に代表されるように、食品業界においては、品質・衛生・温度管理による高い安全基準をクリアする必要があります。 大和ハウス工業は、若松梱包グループの持つ低温物流ノウハウや食品の共同配送などを活用することで、大和ハウスグループの物流事業において新たな領域への取り組みを始めました。

物流業界における様々な問題は、もはや「物流」だけの問題ではなく、企業にける経営戦略に直結する問題となっています。物流、ロジスティクスの業務を革新し、大きな生産性向上を果たすことは、企業の経営を革新することにつながります。
AIやIoT、ロボティクスの技術は日々進化しています。大和ハウス工業は、その技術を物流に生かすために自らR&Dセンターを持ち、より良い物流戦略、施設、オペレーション、ビジネススキームを提供できるように、大和ハウスグループとして総合的に取り組んでいます。

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