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私はこの3年間、株主価値の最大化に向け、キャッシュフロー重視の経営視点から財務改革のリーダーシップをとってきました。
現在のように、日本企業の多くが過剰債務を抱え、有利子負債の削減が6年間で13%程度しか進まない停滞した経済下においては、
私たちの強いキャッシュフローをベースにグループ発展の基礎となる確かな財務基盤を築くこと、それを収益力の向上につなげていくことが最も重要です。
これまでに、累計800億円を超える特別損失の計上や販売用土地の再評価、借入金の返済や経費削減など、多方面から財務健全化策を実行してまいりました。そして当期、財務改革の節目として積極的に2つの決断と実行を行いました。
一つは、土地利益率が下がる厳しい状況の中、販売用土地・建物の処分を積極化し、計画通り単体で有利子負債を完済致しました。もうひとつは、不動産・株式・債権の価値をさらに厳しく評価し、将来へのマイナス要因を一掃すると共に、退職給付会計については、
未認識の数理差異の一括償却、割引率の変更等、会計処理方法を変更し、2,100億円の特別損失の処理を実行致しました。
まだまだ日本経済の停滞は続くと考えられますが、健全性・透明性の高いバランスシートを基盤とし、より一層誠実さをもってグループの業容を拡大・発展させてまいりたいと存じます。
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