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2002年度の住宅市場は、新設住宅着工戸数が全体で前年度比2.4%減となるなど、引き続き低迷した1年でした。このような状況にも関わらず、私たちの住宅事業は販売戸数(単体)で1.7%増を達成し、2年連続で4万戸超、戸建住宅とアパートを合わせたフロー市場でのシェアは2位を維持しましたが、地価下落やデフレの影響などから、連結売上高が前期比1.7%減の7,919億8千万円、営業利益が同8.8%減の391億3,400万円にとどまりました。 |
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戸建住宅部門は、創業以来、プレハブ住宅のパイオニアとして日本の住まいの質と量の向上を目指してきた私たちにとって、主軸となる分野です。
新築市場は、持ち家が前年度比3.1%減(365,507戸)、一戸建分譲住宅が同2.9%減(115,584戸)と回復せず、当期の単体売上高は同5.4%減の3,296億円、戸数ベースで同5.9%減の12,909戸となりました。 |
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超低金利や株安を背景に、アパート建築市場が拡大しています。2002年度の新築アパート市場は前年度比2.8%増となりましたが、私たちの集合住宅部門は、
単体でそれを上回る販売戸数8.8%増の24,392戸、売上高7.5%増の2,080億円を達成しました。確かな土地活用ノウハウと、施工から管理までの一貫したサポート体制が高く評価され、累計実績は57万戸を超えました。
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地価下落とデフレの影響により、分譲マンション価格が年収の5.22倍(首都圏)にまで下がり、買いやすくなった都心立地の物件に人気が集まっています。2002年度は4年ぶりに新規着工数がマイナス成長となり、
私たちのマンション部門の販売戸数も、連結ベースで7.0%減の4,253戸、単体では11.4%減の3,669戸となりました。ライフスタイルや家族数の変化、働き方の多様化により、新しい需要層の拡大が予測され、従来の価値観を超える物件の供給を進めています。 |
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