20〜30歳代のご家族には出産やお子さんの進学等のイベントが控えています。それに先んじてマンションを購入された場合は、「うちの住宅関連費用はこの金額」と決まるので、その他のお金のプランが立てやすくなります。家族として早い段階から家計管理ができるようになるのは大きなメリットといえるのではないでしょうか。 また、住宅ローンとセットになっている団体信用生命保険は、一般の生命保険と同じく健康状態のチェックがあります。現在は病気で働けなくなったときにローンの支払いを免除されるタイプの保険などもありますが、40歳代以降では高血圧、糖尿病等の持病により条件がクリアできない人が増えてきます。若く健康な方のほうが、保険を活用しやすいでしょう。
シニア世代の方にとってマンション購入の最大のポイントは、自分が住みたいと思える場所・住まいで第二の人生を楽しめることではないでしょうか。現役世代では仕事の都合やお子さんの都合などが住まい選びの大きな要因になりますが、お子さんが巣立ち、仕事に縛られない立場になってみると、今までの住まいにこだわる理由がなくなります。
住み替え意向がある人には、「老後を見据えた家に住み替えたい」、「より便利なところに住み替えたい」、「より設備やサービスが整ったところに住みたい」、「一生住める家が欲しい」といった理由※1が多いようです。
住み替えには、物件探し、引越し、家財道具の整理や処分など、気力と体力が必要です。夫婦とも元気な段階で、自分たちの希望や好みに合うところに住み替えをしたいものです。
体力に自信がなくなってきたらマンションを売却または賃貸に出し、そのお金で施設に入居するなど、第二の人生の後半を豊かにするプランも広がります。
※1:住宅を住み替えたい理由(45歳以上の住み替え意向者)
出典:一般社団法人 不動産流通経営協会(2019)より
シングルも住まいを確保することで、老後への安心感を高めることができます。結婚、転勤、実家の相続等で購入したマンションに住めなくなった場合は、賃貸や売却資産として活用でき、将来の「へそくり」にするという道もあります。
現役世代では、ファミリー・シングルを問わず、新型コロナの流行をきっかけに、テレワークや、出社とテレワークを組み合わせたハイブリッド勤務が広がりました。新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行されて以後も多くの企業でテレワークやハイブリッド勤務を認めています。家で働く機会が多い人にはマンション購入により仕事と暮らしがともに快適になれば、大きなポイントといえるでしょう。
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