創業以来、プレハブ住宅のパイオニアとして日本の住産業のリーダーシップを担ってきた私たちにとって、最もコアとなる事業です。プレハブから木造軸組、ツーバイフォーまでの幅広い商品ラインアップと、半世紀にわたり培った高い設計・技術力、大型住宅団地開発の豊富な実績を活かし、請負から分譲まで毎年1万数千戸を建築しています。 2003年度の戸建住宅フロー市場は、久しぶりに前期比プラスとなり、持ち家で2.1％増の373,015戸、分譲住宅では11.9％増の129,327戸となりました。私たちは当期も、南北に長く自然災害が多い日本の住宅に求められる基本性能の向上、住宅侵入盗の増加などの社会的ニーズへの対応、環境配慮を進めました。一昨年度、業界に先駆けて商品化した免震システムをさらに改良して、コストパフォーマンスを向上させ、2階建プレハブ全商品への搭載を可能としました。また、業界で初めて全戸建住宅商品を防犯配慮仕様とし、1階全窓に防犯合わせ複層ガラスを標準装備、テレビドアホンや2ロックサッシなど、さらに高い安心を実現しました。一方、シックハウス対策として昨夏改正の建築基準法を超える厳しい自社基準を設定、住宅の高気密化に伴う空気環境への配慮を進めました。大和ハウス工業は、03年度の「環境共生住宅※」建設実績1位を達成しました。 しかし残念ながら私たちの実績は、請負住宅（単体）で前期比微減（△0.7％）の10,378戸、分譲住宅で28.1％減の1,765戸にとどまりました。 ※（財）建築環境・省エネルギー機構による認定。 「環境共生住宅（システム供給型）」として322戸を建築。