2004 Annual Report Print [PDF] English
INDEX Previous Next
研究開発への取り組み(1)
主な都市の平均気温 主な都市の平均降水量
 
私たちは気候の変化が大きく、地震の多い国に暮らしています。
日本は、ユーラシア大陸の東の縁に沿って弓形にのびた面積約38万km2の島国です。4つの大きな島と約7,000もの小島が南北に長く連なり、全長はおよそ3,000kmにも達します。温暖な海洋性気候に属し、雨が多く豊かな四季の変化に恵まれていますが、北と南、内陸と沿岸では気候の差が大きいのが特徴です。一国の中に、冷・温・亜熱帯の3気候区と、記録的な多雨/多雪地帯を抱える国は世界でもほとんど類を見ません。また、東アジアは台風の多発地帯で、毎年平均27個が発生、うち4割は日本に接近し、甚大な被害が出ることもあります。周辺の海域では地殻活動が活発で、4つのプレートの境界域に位置する日本には活断層も非常に多く、世界有数の地震国です。四季と地形の変化に富んだ美しい自然と豊かな恵み、そしてその反面の厳しさ---私たちの国には異なる自然の表情があります。
 
台風にも耐える強い住まいを求めて、プレハブ住宅は誕生しました。
昔から日本人は、自然を人間と対立するものとは考えず、その恵みをうまく利用しながら共存してきました。しかし一方、地理・気候的条件から自然災害にみまわれやすく、中でも強い風雨を伴う台風は年間平均で3個も上陸することから、日本の住まいは台風への備えを最も重視してきました。約半世紀前、より高い耐風性を求めて、植物の茎の中空構造にヒントを得たのがプレハブ住宅の始まりであり、私たちの創業者が興したプレハブ産業の第一歩でした。大和ハウス工業の創業から50年、自然の脅威から暮らしを守る技術を磨き、プレハブ住宅はもちろん、木造軸組からツーバイフォーまでの幅広い工法で高い基本性能を確立しました。自然を敬いつつも、その力に正面から向き合える構造・性能を極め、新しい技術で暮らしの安全を守る---創業者から始まる研究開発の原点は、今も変わることなく受け継がれています。
 
最近の災害をもたらした台風
発生年 台風
番号
来襲
最大瞬間
風速
主な上陸・ 通過地 主な被害
2003年 14号 9月 74.1m/s 宮古島(沖縄県) 大雨、暴風
  10号 8月 69.2m/s 日本列島縦断 大雨、暴風
2002年 21号 10月 53.0m/s 関東南部、北日本 暴風
  6号* 7月 46.1m/s 房総半島 大雨、暴風
2001年 16号 9月 50.8m/s 沖縄近海 大雨
  15号 9月 42.9m/s 関東南部 大雨
  11号 8月 38.2m/s 紀伊半島 大雨
※梅雨前線を伴う
2003年の主な台風の経路
2003年の主な台風の経路
このページの一番上へ
INDEX Previous Next
Daiwa House group Copyright