2004 Annual Report Print [PDF] English
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研究開発への取り組み(2)
 
 
暮らしを支える確かな性能と技術を確立しました。
免震地震国日本に欠かせない技術
外力を建物全体で受け止める耐震構造と、地震の揺れを建物に伝えない独自の免震構造の併用で、住む人を守る安全・安心の住まいを開発しました。阪神・淡路大震災(M7.3)レベルの揺れを1/8〜1/11に低減。家具の転倒や器物破損による二次災害も軽減します。当期は、従来比3割のコストダウンにも成功しました。
※大和ハウス工業実験値
防犯ますます重要性が高まる防犯対策
住宅への侵入盗がこの5年で1.5倍に増加しています。狙われにくく侵入されにくい家を目指し、通常の24倍の強度を持つ合わせ複層ガラスや、ピッキングなどに強いドア、不審者を察知するセンサー付ライトやテレビドアホンを組み合わせ、独自の防犯仕様を開発。戸建住宅商品への標準採用を実現しました。
※1F全窓への採用
省エネ省資源暮らしの中でのエネルギー削減
環境問題に多くの関心が集まるようになった今、暮らしの中でも積極的な環境配慮が求められています。一般的な基準の住宅と比べ、冷暖房費を半分以上削減できる次世代省エネルギー基準住宅への切り替えを進めました。また風力・太陽光発電など、自然エネルギーの利用促進にも幅広く取り組んでいます。
※新省エネルギー基準
シックハウス健康で安全な空気環境の実現
大和ハウス工業では従来から、内装材に世界で最高水準のドイツRAL基準適合品を採用してきました。昨夏からはもう一歩進んで、改正建築基準法を超える自社基準を設定。規制対象になっていない下地材を含め内装材全てに、有害物質の発散量が極めて少ない最高等級の建材を選定しました。
※ドイツ品質保証表示協会
 
性能表示項目 対応表(I-wishシリーズの場合)
※円内の各数字は等級を表わします。
 
日本の住まいの明日を見据え、研究開発を進めています。
超高齢社会に生きる
日本は今、65歳以上の高齢者が人口の1/5を占め、うち100歳以上はこの5年間で倍増するなど、世界に例を見ない速度で高齢化が進行しています。年令を重ねるほど五感や運動能力は低下し、住宅内での事故も増えています。私たちは今日の高齢化社会をいち早く予測し、1989年にシルバーエイジ研究所を設立すると共に、総合技術研究所でハード・ソフト両面からユニバーサルデザインの研究を進めてきました。安全な家事動線や誰もが使いやすい設備、車イスでの移動を考えたフルフラットフロアや介護しやすい空間設計などの研究を、高齢者対応実験住宅や「シニアポーズ」などを活用して進めています。
※高齢期疑似体験システム
都市に住む
都心回帰の傾向が一層鮮明になる中、都市部での戸建住宅ニーズも高まってきました。狭小地、限られた採光、騒音や振動など都市部特有の事情をクリアできる構造・性能が強く求められています。私たちは、交通振動を軽減する制振技術や、狭小敷地を有効活用でき地震にも強い耐力壁の開発に成功しました。またトップライトによる採光の研究を大学と共同で進めています。一方、築年数の古い都心のオフィスビルの有効活用が課題となっていることから、商業用途から居住用への転換(コンバージョン)にも注目し、改修・修繕の技術から法基準の研究まで、幅広く取り組んでいます。
未来を拓く
私たちはこれからも、日本の住の「大きな未来」に向け創造と挑戦を続けます。地球環境に配慮した資源循環型建築のあり方や建築副産物リサイクル、さらにITと通信ネットワークを利用した次世代住宅設備や燃料電池の住宅への適応性研究など、未来を拓く確かな夢の技術を異業種や産官学と共同で開発しています。
 
研究部門人員数
  研究開発費
  大和ハウス工業単体の特許公開件数
研究部門人員数   研究開発費   大和ハウス工業単体の特許公開件数
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