


ドライフルーツのはちみつ漬け


ブランデーに漬けてカクテル風に


干物用のネットがあると便利
ドライフルーツのはちみつ漬け
ブランデーに漬けてカクテル風に
干物用のネットがあると便利
いただき物の果物、特売でつい買い込んでしまった野菜など、冷蔵庫の中で凍えている食品はありませんか。すぐに使い切れない分は、保存食に加工してみましょう。手軽に活用できて、おいしさも栄養もたっぷり。おしゃれで実用的な保存食をご紹介します。
収穫した食料を貯蔵するために、あるいは遠くまで運ぶために。冷蔵・冷凍技術がなかった時代、大切な食料を保存するために様々な加工方法が生まれました。日本では、塩漬けや酢漬け、ぬか漬けなどの発酵食品、燻製、高野豆腐などが広く知られています。どれも味わい深い食品ですが、現代の私たちにとっては塩分が気になったり、料理に手間がかかるなどの理由から、身近な食材ではなくなっているかもしれません。
そこで注目したいのが「乾燥」保存食です。作り方はシンプルで、そのまま食べられるのもうれしいポイント。果物はもちろん、カボチャ、キャベツなどの野菜もぜひお試しください。
果物がたくさんあるときは、「ドライフルーツ」を作ってみましょう。材料は、リンゴやレモン、キウイ、イチゴなどなんでもOK。皮ごと薄くスライスしたら、重ならないように並べて天日干し。3日ほどで色鮮やかなドライフルーツの完成です。そのまま食べてもおいしいし、水に2〜3時間漬けておけば自然な甘さのフルーツウォーターが楽しめます。水で戻したフルーツは、刻んで料理のソースに加えてもおいしくいただけます。
野菜を使った「ドライベジタブル」も、スナック菓子代わりになる便利な保存食です。キャベツの葉を1枚ずつ干しておくと、しんなり柔らかくなり、ロールキャベツ作りなどに重宝します。
「みそまる」は、味噌にだしと具材を混ぜて団子にしたものです。お湯を注ぐだけでおいしい味噌汁が楽しめる手軽さと、かわいらしいフォルムが、女性たちの間で人気を集めています。作り方はいたって簡単。お好みの味噌に、顆粒だしと乾燥具材(ワカメ、ネギ、高野豆腐など)を加えて混ぜ、団子状にまるめるだけ。とろろ昆布やゴマでコーティングし、クコの実などを飾れば、お菓子のようなかわいらしさ。プレゼントや手土産にもぴったりです。
1人分の目安は、味噌15g、顆粒だし1g。ラップで包んで冷蔵庫で1週間程度、冷凍すれば1カ月程度保存できます。毎日の食卓に彩りを添える「みそまる」を活用してみませんか。
ナチュラルフードコーディネーター、JHF協会認定和ハーブコーディネーター、和ハーブインストラクター。和の暦とともに和ハーブを使ったおばんざい教室を開催。出張講座なども行っている。