

暦の上では「立春」。一般的には春の始まりと言われていますが、またまだ寒い日々が続きます。一方で海の幸は脂がのってますます美味しい季節でもあります。そんな寒い日の夕食は海鮮の鍋物も良いですが、美味しい魚介類が手に入ったら地中海を代表する料理、アクアパッツァはいかがですか?一見難しそうなこの料理。実は作り方はとってもシンプル。見た目もオシャレで知人を招いてのおもてなしにもぴったり。レシピも合わせてアクアパッツァの魅力をご紹介します。
アクアパッツァは、美しい地中海に囲まれた、イタリア南部のカンパーニャ州で生まれた魚介類をふんだんに使った煮込み料理。魚介類をオリーブオイル、にんにくで炒め、ブイヨンなどの調味料は使わずに水、トマト、白ワインで煮込んだ魚介スープ。
もとは漁師が船の上で作っていたと言われますが「アクア=水」、「パッツァ=暴れる」の語源は揺れる船の上で作っていたからとも、水がグツグツ煮える様子からとも。地域によってはトマトやワインを使わない、魚のみを使うなど具材の違いもありますが、南イタリアではベーシックな家庭料理です。
アクアパッツアと相性の良いお酒はやはり白ワイン。南イタリアの雰囲気を楽しむならアクアパッツアの生まれたカンパーニャ州の白ワインを用意するのも良いでしょう。
バゲットとの相性は抜群なので是非一緒にテーブルに。アクアパッツアのスープは魚や貝、オリーブ、ケッパー、トマトなどイタリア食材の旨味がぎゅっと詰まった極上のスープ。バゲットに浸しながら楽しめます。
また、シメはリゾットやパスタがおすすめ。鍋に直接パスタやごはんを入れて煮込んでも良いですが、小骨が気になる方は、漉したスープを茹でたパスタを加えて、具を後からのせても良いでしょう。
具からスープ、最後の一滴まで余すところなく美味しく食べることができるのもアクアパッツアの魅力です。
魚(きんき、いさき、鯛、すずきなど)
2尾(切り身なら4切れ)
あさり 200g
プチトマト 12個
種抜きブラックオリーブ(缶詰) 8粒
水 100ml
白ワイン 大さじ2
オリーブオイル 大さじ1と1/2
塩・こしょう 少々
(A)
・ニンニク 2片
・ケーパー 大さじ1
・ドライトマト 小1枚
・アンチョビ 2切れ
・オリーブオイル 大さじ2
ローリエ 2枚
タイム 8本
レモン薄切り 2枚
魚はウロコとりなどで背びれ、尾びれの周辺もしっかりウロコを取り除きましょう。
またアクアパッツアを楽しんだあと、リゾットやパスタにする際は小骨が邪魔になる場合があるので一度、ザルで漉すと良いでしょう。
スープが足りなくなったら白ワインを足しながら塩で味を整えましょう。
古代ギリシャの歴史あるカンパーニャを想い、美しい地中海を旅する気分でワインを傾けながら楽しむのも良し、白身魚が丸々1尾手に入ったときに腕をふるうのも良し。寒い季節にもぴったりのアクアパッツアで温かで豊かな時間を過ごしてみては?
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1925年からフランスの丹念な製法を守りつつ、
常に革新的なアイデアをもとに、高品質な製品を作り続けています。
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