

世界中のインテリアデザイナーやクリエイーターを始め、暮らしに対する感度の高い人たちが注目する国際家具見本市のひとつ、ミラノ・デザインウィークが今春も開催されました。「素敵に、心地よく、自分らしく住む」ために、インテリアデザイン界の最新情報をお届けします。
ミラノサローネ(Salone del Mobile. Milano)は、毎年4月にイタリア・ミラノで開催されますが、併せてミラノ市街でもイベント(Fuori Salone)が開かれ、これらの祭典「ミラノ・デザインウィーク」は、インテリアデザインの最新トレンドが発信される大変注目度の高い祭典です。
大和ハウスグループの(株)デザインアークによると、今年のキーワードは「Mix The Time ~時代のミックス~」。変動の大きな現代の中で、安定感、安息感を求め、昔からあるもの、そしてベーシックなものを中心に、名作と新作を同じシーンでコーディネートしたり、ファブリックを変え調和させている傾向がみられました。様々なメーカーがロングセラー商品に、トレンドを感じる色や新たなパーツなどのひと手間を加えており、それが商品の持っている歴史と相まって、時が過ぎても魅力的な商品、空間となっていることにも注目です。
カラートレンドは一新されるのではなく、毎年新たなカラーが加わり、新たなカラーバランスが生み出されています。今年追加されたのは、「PINK」「TERRACOTTA」「GREEN」の3色。
また、インテリアにおけるマテリアル(素材感)も重要なポイントです。今期は、紳士の防寒着であった、硬くて荒い素材感の「ツイード」を部分的に使い、レザーや毛足の短いベルベットと合わせるのがトレンド。
ピンクは柔らかく優しい印象で幸福感を感じる色です。優しく柔らかいインテリアを希望される方にお勧めです。リビングでは少しくすんだピンクが甘過ぎず、大人な印象になります。グレーと相性が良いのでグレーのソファをおもちの方はトライしてみてください。
ファッションでも流行したテラコッタカラーは土に近い自然にある色です。暖色系の色なので、秋冬には目にも暖かな印象を受けます。ツイードの生地と合わせるとより季節感を感じることができます。ファッションと同じように色や柄の組み合わせを楽しんでください。また、秋冬らしく落ち着いた空間にするためには低い位置にスタンドの灯をもっていくと効果的です。
グリーンは暖色でも寒色でもない中間色です。リラックスやリラクゼーションの色なので疲れた心と身体を癒す効果があります。茶とグリーンは木々を思わせる自然の色なので相性がいいです。日本人には自然の色、畳の色から親しみやすいので様々な人に好まれます。また、植物を多くディスプレイすることで、より癒しの空間が生まれます。寝室に使う場合は少し落ち着いたグリーンを選ぶといいでしょう。
照明では曲線デザインのアイテムを使い、照明を中心にとり囲むように配置。低い明かりを囲むシーンは、癒しのひと時を演出しています。部屋の中心に低く吊るされた照明は、そのフォルムが一番美しく見える位置にあり、存在感がありました。
日本の照明は部屋の隅々まで照らす一室一灯が一般的ですが、海外では間接照明としてスタンドを使ったりする多灯分散型が主流。シーンに合わせ、暖色系の照明は天井にあるよりも、低い位置にあるほうが気持ちが落ち着く効果があるといわれています。
インテリアは、その空間をどんなふうに使いたいかで変わってきます。今年のサローネでよく見られたのが「ラウンド型」。人が集まる空間として意識されていました。例えば、ラウンド型のラグにより、中心に向かって家族が自然に集まるコーディネートにすることが出来ます。アイテムだけでなく、家具の配置にもこのように繋がりが出てくるのです。
大きさ、高さ、素材が異なるリビングテーブルを組合わせることも空間にちょっとした変化が生まれます。 お手持ちのセンターテーブルにラウンド型の高さが違うモノを合わせるとトレンド感がでますよ。
ファッションに流行があるように、インテリアにも同じように流行が存在します。何年も前の服を着ていると少し古さを感じませんか。新しい服、欲しくなりませんか。インテリアも少し変えるだけで、気分も新しくなります。いつも見慣れたお部屋の風景からトレンドを意識してちょこっと模様替えをしてみませんか。お気に入りのスタイルを見つけて、素敵なインテリアアレンジにチャレンジして下さい。
株式会社デザインアーク: 人が集う空間、住まう空間、くつろぐ空間・・・ 当社には人が関わる様々な空間提案の実績があります。個人邸から住宅展示場、ホームステージングサービスまで、お客様のご要望に合わせた空間創りのお手伝いをいたします。