
食をもっと楽み、そして賢く暮らすためには、実は季節を学ぶことが一番の近道です。
四季が明確で食材が豊富な日本ならではの料理レシピを、エイ出版社が発行するライフスタイル系実用書「Kurashi」から厳選してお届けします。
二十四節気でいえば今は立夏。藤の花が咲き誇り、ミツバチが花粉をせっせと運ぶこの頃ですが、夏の気配を感じながらも、梅雨入りを控えたこの時期だからこそ、少し日持ちのする料理を覚えておきたいですね。
そこで料理研究家・近藤幸子さん考案のレシピの中からひと品。鶏肉をはちみつに漬けこむことで、日持ちが増し、夏に向かって色鮮やかになってきた夏野菜をオーブンに入れるだけで、副菜まで完成します。甘辛のタレで野菜もモリモリ召し上がってください。
鶏もも肉をオーブンでじっくり焼いた、ボリューム満点のひと品。
網焼きにして余分な脂を落としているので、さっぱりとした口当たり。
はちみつダレが味のアクセントに。
材料(2人分)
鶏もも肉 …1枚
<A>
砂糖 …大さじ2
はちみつ …大さじ1/2
醤油 …大さじ1と1/2
酒 …大さじ1
赤味噌 …小さじ2
白すりごま …大さじ1/2
大葉 …適宜
作り方
漬ける
ビニール袋に<A>のタレを合わせ、鶏肉を1時間程度漬け込む。漬けムラがないよう、時々動かす。※鶏肉をタレに一晩漬けると、より美味しくなる。
焼く
調理前に冷蔵庫から取り出し、室温に戻しておく。オーブン皿にオーブンペーパーを敷き、網を乗せる。その上に<A>のタレをしっかり落とした鶏肉を乗せる(タレは別皿に移しておく)。200℃のオーブンで15~20分焼く(焦げるようであれば少し温度を下げるか、鶏肉にアルミホイルをかぶせる)。竹串を刺した時に透明な肉汁が出ていれば焼き上がり。
休ませる
10分程そのまま休ませてから、食べやすい大きさに切る。
タレを添える
別皿に移しておいた<A>のタレをとろみが出るまで煮詰め、鶏肉に添える。皿に盛って大葉を添える。
POINT
網焼きにして余分な脂を落とす
網に乗せて焼くことで、鶏もも肉の余分な脂が落ちて、香ばしく焼き上がる。口当たりもさっぱり。
鶏肉を漬ける際に使ったタレは、旨味がたっぷり。捨てるのはもったいないので、とろみが出るまで煮詰めて、でき上がった鶏肉につけながら食べると、味がより引き立つ。
副菜メモ
簡単グリル野菜をタレにつけて食べたい
栄養バランスを考慮して、野菜をプラス。肉をオーブンに入れる際、ざく切りにしたイモやカボチャ、玉ねぎを一緒に網に乗せて焼けば、熱々のグリル野菜の完成! タレにつけて召し上がれ。
監修
料理研究家:近藤幸子
料理研究家。仙台の料理学校でアシスタント、講師を務めた後、料理研究家として独立。現在は東京・清澄白河にて料理教室『おいしい週末』を主宰。2児の母でもある。著書に『近藤幸子のしあわせ絵本レシピ』(白泉社)、『おいしい週末』(筑摩書房)、『重ねて煮るからおいしいレシピ』(主婦と生活社)がある。最新刊に日々のごはんづくりのアイデアを詰め込んだ『がんばりすぎないごはん』(主婦と生活社)がある。
【Kurashiシリーズ】
エイ出版社が発行する料理・掃除・洗濯などの日常の家事を大切にする人に向けたモノ・コトのHOW TO本。料理研究家などの専門家から、毎日の時間を豊かにするためのヒント・アイデアを学ぶ、ライフスタイル系実用書です。