トップ > PREMIST LIFE > 2015年5月号【食】「塩」で広がる食の楽しみ

PREMIST LIFE

食 Eat 心まで満たされる おいしい時間

「塩」で広がる食の楽しみ バラエティ豊かな「塩」で、食卓をおいしく彩りましょう。
塩入れを食卓のアクセントに
塩入れを食卓のアクセントに
おにぎりで塩の旨味を再発見!
おにぎりで塩の旨味を再発見!
ミネラル豊富な塩はスキンケアにも
ミネラル豊富な塩はスキンケアにも

身体に必要不可欠といわれる「塩」は、どんな料理にも使う基本調味料。キッチンや食卓に必ず用意されているものの一つでしょう。かつては、塩といえば白と決まっていましたが、最近は、様々な色やカタチの塩を店頭で見かけるようになりました。あれこれ選んで使い分けられたら、毎日の食卓がもっとおいしく、楽しくなりそうですね。

  • 味わいの違いもさることながらまずは色やカタチ、産地の物語を楽しんで。
  • タイプの違う3種類をそろえてみると料理するのが楽しくなりそう。
  • 見た目にも楽しい「ブレンド塩」でいつもの料理をバージョンアップ!

味わいの違いもさることながら
まずは色やカタチ、産地の物語を楽しんで。
味わいの違いもさることながらまずは色やカタチ、産地の物語を楽しんで。

日本においては、塩は海水から作るものです。でも実は、それは世界の生産量の約3割に過ぎません。地球上で最も多く利用されているのは、太古の海底が隆起した地層を砕いて作る「岩塩」です。見わたす限り真っ白な大地をブルドーザーが行き交い、塩を採取している光景はとてもダイナミック。多くは細かく粉砕してから販売されますが、塊のままでも購入できるので、食卓で削りながら使うのも楽しい演出ですね。

一方、海水から塩を作る場合、結晶が成長するときの条件によってカタチが変化するため、中には「トレミー型」と呼ばれる逆ピラミッドのカタチをした変わり種も。サラダなどに振りかけて使うと、舌ざわりの違いから味わいも変わってくるといいます。

タイプの違う3種類をそろえてみると
料理するのが楽しくなりそう。
タイプの違う3種類をそろえてみると料理するのが楽しくなりそう。

塩の味わいは、ナトリウム(塩辛味)、カルシウム(甘味)、マグネシウム(苦味)、カリウム(酸味)など、含まれるミネラル成分によって異なります。そのバランスは精製の仕方によっても変わるため、色や産地でひとくくりにすることはできません。ただ、岩塩は塩化ナトリウムの純度が高いため、海水塩に比べて塩辛味が強いタイプが多いそうです。

料理との相性を考える場合、肉料理にはシャープな味わいの岩塩、野菜料理にはまろやかな海水塩を合わせると、相性がいいようです。また、海藻を使って作られる「藻塩」は煮物に向くそうなので、まずはこの3種類からそろえてみましょう。

見た目にも楽しい「ブレンド塩」で
いつもの料理をバージョンアップ!
見た目にも楽しい「ブレンド塩」でいつもの料理をバージョンアップ!

※現在ラベルは変更となっております。

肉料理を多く食べる欧米では、塩にハーブやスパイスをブレンドした「シーズニングソルト」が親しまれています。日本においても「ごま塩」や「抹茶塩」は広く知られた存在です。最近では、レモンやワインの香りを加えたり、オムレツやパスタなどの料理に合わせて様々な素材をブレンドした塩も販売されています。中にはひと振りで本格的な料理の風味が出せるスグレモノもあるようなので、好みに合うものを見つけておくと便利ですね。

カラフルな合わせ塩は、キッチンや食卓に並んでいると、見ているだけで楽しくなります。好きな色や香りを選んで、あれこれ試してみませんか。

取材協力:
塩屋(まーすやー)
取材協力:塩屋(まーすやー)

http://www.ma-suya.net/store/

沖縄生まれの塩の専門店。麻布十番店では、日本中、世界中から集めた約360種の塩がそろい、すべて試食可能。ソルトソムリエが様々な料理・食材に合わせた塩の提案も行っている。店頭では「雪塩ソフトクリーム」が人気。