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今年こそかからない!重症化させない!~ 冬の感染症ノロウイルス・ロタウイルスをよく知ろう ~

突然の嘔吐からはじまり、下痢が続くノロウイルス・ロタウイルス。お子さんが布団や服、床を汚してしまうこともあったりして、親は日がな一日、お掃除と洗濯に追われることに。ノロやロタにもしかかってしまったら……子どもの脱水症状に注意しつつ、家族への二次感染を防ぐ環境づくりが大切です。大川こども&内科クリニック院長、大川洋二先生にお話をうかがいました。

ノロとロタ、どちらも特徴は「突然の嘔吐、そして下痢」です

いずれも、突然の嘔吐が半日から一日程度、その後、吐き気をもよおす状態にかわったあと、1週間くらい水様便の下痢が続きます。なかには、嘔吐だけ、下痢だけが続くケースも。また、ノロウイルスとロタウイルスの違いについては次ようになります。
 
・ノロウイルス……流行時期は10月後半から1月ごろ。子どもから大人まで感染する。
・ロタウイルス……流行時期は1月から4月ごろ。おもに0、1、2歳の乳幼児が感染する。
 
なお、ロタウイルスについては、ワクチン接種が可能となり、大きな成果をあげています。ぜひ接種することをおすすめします。

感染を広げないために、しっかり消毒を。ただし、アルコールは効きません!

嘔吐したものや便は、決して素手で触れず、使い捨て手袋をしてから処理してください。汚れたおむつや、雑巾はビニール袋に密閉して捨てます。トイレの便座や床も汚染されていることが多いため、使用したあとは消毒が必要です。ただし、アルコールは効きません。衣服やトイレを消毒するときには、塩素系の消毒液を説明通りに薄めて使用してください。85度の熱湯に1分程度つけても、消毒効果があります。
トイレや洗面所の手ふきタオルに、ウイルスがつくことがあります。つい洗濯機にそのまま入れたくなりますが、ほかの洗濯物も汚染され、干せばウイルスが飛び散ります。必ず消毒しましょう。症状がおさまっても、3週間~1か月程度、便中にウイルスがいます。しばらくは気を抜かず消毒を徹底してください。

急激に失われる水分。脱水症状に注意。

下痢や嘔吐が続くと、子どもの体内からみるみる水分が失われます。嘔吐しているときに、水分を与えてもまた吐いてしまうので、嘔吐後1時間くらい様子を見ましょう。そして、乳児は10ミリリットル、幼児は30ミリリットルくらいの水分を与え、徐々に増やしていきます。食事ができないときは、塩分や砂糖が不足するので、経口補水液を与えるのが望ましいのですが、なければ500ミリリットルのスポーツドリンクに塩0.5~0.7グラムを入れて飲ませてください。
水分を受けつけずぐったりしている、12時間以上おしっこが出ない、お腹に張りがなくシワシワになっている、というときには脱水症の可能性があります。早めに病院に行きましょう。
食事ができるようになったら、まずおかゆやうどんなどの炭水化物を少しずつあげましょう。ここまで回復すれば、糖分の多いスポーツドリンクなどはやめて、お水や麦茶などに切り替えてください。

大川 洋二

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