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~女性ホルモン分泌バランスが崩れると骨に影響も。そして深刻な不妊症になる恐れも!?~

女性ホルモンをつかさどる卵巣。その機能を元気に保つことはとても重要です。分泌バランスが崩れると排卵しなくなり、月経不順になってしまいます。月経不順をそのままにしておくと、骨密度まで低下し、そのまま放置しておくと不妊症に!?
今回は女性ホルモンと骨の関係、月経周期の重要性についてお話させて頂きます。

月経不順と骨の関係

女性ホルモンには、エストロゲンとプロゲステロンの2 種類があり、月経リズムによって分泌量が増えたり減ったりします。エストロゲンには、肌にハリを与え、新陳代謝を活発にする作用の他、骨から血液中へのカルシウムの流出を妨げる(血中のカルシウム濃度を一定に保つ)働きもあります。しかし、エストロゲンの分泌が過剰になると、乳がんや子宮体がんのリスクが高まるとされています。一方、プロゲステロンは妊娠を助けるホルモンで、体内の水分を保持したり食欲を増進させたり、基礎体温を上げる働きがあります。
そして、子宮体がんの発症リスクを抑えるといわれていますが、過剰に分泌されると、むくんだり、ニキビができやすくなるなど肌トラブルが起こりやすくなります。しかし、プロゲステロン値が低いと卵巣機能不全など不妊の原因になりますので、妊娠を望む女性には大変重要なホルモンなのです。このように女性ホルモンは、正常な月経周期を通して、エストロゲンとプロゲステロンの分泌バランスが大切なのですが、無理なダイエットや仕事の忙しさ、家事・育児のストレスなどが続くと卵巣機能が低下してしまい、月経周期が乱れてきます。
月経周期の乱れで、最初に起こるのがエストロゲンの減少。コラーゲンを増やすなどの作用が弱まることで、肌のみずみずしさが失われ、血中のカルシウム濃度を一定に保てなくなり、骨密度も低下。顔の骨が痩せて、目や頬がくぼみがちになり、全体的にハリが失われてしまうことも…!?
骨は繊維状のコラーゲン組織が鉄骨となって骨組みを作り、その間にカルシウムが流し込まれた構造になっています。月経周期の乱れを放置しておくと、ゆくゆくは、骨の量、即ち、カルシウムとコラーゲンの両方が減少し、骨の中がスカスカになってきてしまうのです。見た目にはわかりにくい骨の健康は、女性ホルモンのエストロゲンと密接な関係にあるのです。

月経不順は骨の健康を損なうだけでなく、深刻な不妊症になる恐れも!?

通常、18歳から40歳ごろまでの間は、ホルモンの分泌が安定的で正常な月経周期が保たれています。個人差はあるものの、月経の周期は25日~38日が目安です。月経不順で悩みがある人は基礎体温を測り、排卵の有無を確認してください。基礎体温と月経のサイクルに異常がなければ基本的には大丈夫。安心していいでしょう。
 
【通常とは異なる周期の月経】
・頻発月経
24 日以内の短い周期の月経のこと。黄体ホルモンの分泌不足が疑われます。
・稀発月経
39 日以上の長い周期の月経のこと。卵巣や下垂体の機能不全の可能性もあります。
 
上記の他に妊娠の可能性がないのに、順調だった月経が来なくなってしまうことを「続発性無月経」と呼びます。原因としては、精神的なストレスや極端なダイエット、スポーツ選手並みの激しい運動の他、脳下垂体や卵巣の異常などが考えられます。長期間放っておくと排卵がなくなり、子宮や卵巣も委縮して、ホルモン異常を引き起こし、深刻な不妊症になる恐れもあります。「あれ、最近月経がない…?!」そんな場合は、少なくとも3 ヶ月以内に婦人科を受診しましょう。また、毎回5 日以上ずれてしまい、極端に長かったり短かったりする場合も婦人科を受診したほうがよいでしょう。
さらに「月経なんかないほうがラクでいいわ」と考える人もいるようですが、軽視は禁物です。ピルなどで月経のコントロールをしている人でも、28 日周期を目安に、月経を起こすことが必要です。
毎月、当然のように繰り返される女性ホルモンの分泌。しかし、そのバランスが崩れると、結果的に健康的な骨の生成を阻んでしまうだけでなく、望む妊娠さえも危うくなってしまうことに。月経不順の予防策は日頃からストレスをためず、規則正しい生活をすること。栄養バランスのとれた食事や十分な睡眠をとるように心がけましょう。

寺師 恵子

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