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~ほっと一息。心を満たすアロマ、落ち着くアロマ~
~ほっと一息。心を満たすアロマ、落ち着くアロマ~

リラクゼーションやストレスケアの他、美容や健康維持、疲労回復にも注目の「アロマセラピー」。植物の香りや、植物が持つさまざまな働きを用いて、心や身体のトラブルを穏やかに回復し、健康増進や美容に役立てていこうとする自然療法です。あなたの生活に“ほっと一息”を演出するノウハウをご紹介します。

生活シーンに合わせた、自分好みの香りを選ぶ

20世紀初頭、フランスの化学者ガットフォセが実験中に火傷を負い、とっさに目前にあったラベンダーの精油をかけたところ、偶然にも驚異の回復をした逸話から、この植物療法をアロマテラピー(芳香療法)と命名。日本では「アロマテラピー」(仏読)と「アロマセラピー」(英読)の呼び名がありますが、どちらも意味は同じ。このアロマセラピーの基本となり、欠かせないのが「精油」(エッセンシャルオイル)で、植物(花、葉、果皮、樹皮、根、種子、樹脂など)から水蒸気蒸留法などで抽出した高濃度に有効成分を含む芳香の強い天然の液体のこと。もともと植物は、代謝物、排出物、フェロモン、昆虫の忌避剤などとして精油を産出すると考えられており、多くは葉や花弁、根などの特別な腺に貯蔵されています。植物の香りの成分は、古代エジプト時代から薫香(くんこう:くゆらせてよい香りを立てるための香料)や浸剤(しんざい:生薬を精製水で浸出した液剤)として、身体と心のバランスを整えるのに使われていました。
特にアロマセラピーの特徴でもある“嗅覚を通しての精神・生理作用”は、香りの分子が鼻の奥に達し、信号として嗅神経を介して脳へと伝わることで得られる作用のこと。嗅覚は人間の五感の中でも特殊な感覚であり、原始的・直接的といわれ、生理反応に直結する重要な感覚の一つです。「特定の香りをかぐとリラックスしたり、心が落ち着いたりする」または、「いつもは苦手な香りが、心地よく感じる」など、アロマによる身体と心のつながりは、日々の生活に生かすことができます。

<生活シーン別 香りの選び方>
・仕事や勉強で集中力をつけたい...グレープフルーツ、ペパーミント、レモン、ユーカリ、ローズマリー
・ぐっすり眠って疲労を回復したい...オレンジ、ラベンダー、ネロリ、カモミール、プチグレイン
・興奮した気持ちを安定させたい...ライム、オレンジ、リラクセージ、カモミールローマン、サンダルウッド(白檀)
・ストレスから解放されたい...ゼラニウム、レモンバーム、ローズオットー、カモミール、オレンジ、イランイラン
・ハッピーな気分を演出したい...イランイラン、ゆず、ベンゾイン(安息香)、ゼラニウム、ネロリ

精油の特性を知って、生活に採り入れてみる

精油は強い香りがする「芳香性」、空気中に放置しておくと蒸発する「揮発性」、水に溶けにくく、油に溶けやすい「親油性(脂溶性)」という3つの大きな特徴を持ちます。特に「芳香性+揮発性」はアロマセラピーに多く用います。
また精油は自然界にある植物の有効成分を濃縮した素材であるために使用には注意も必要です。「飲用をしない」「原液を直接皮膚に付けない」「引火性があるのでろうそくを用いるアロマポットは目の届く範囲で使用する」など。
更に各精油にはそれぞれの効果がある反面、避けるべき対象もあります。例えば「妊娠中・血圧が高い方はローズマリー精油は避ける」「血圧が低い方はラベンダー精油の利用を就寝前とする」など。精油を選ぶ際はその精油の特色を調べて使用すると安全で効果的なアロマテラピーを実践することができます。
生活空間に利用できる精油の代表的な活用法についてご紹介しますので、<生活シーン別 香りの選び方>から、今の自分の香りを選び、生活に採り入れてみてください。

▼オフィスのデスク周り、リビングルームやベットルームでの活用法...芳香浴法 (ほうこうよくほう)
精油の“芳香性+揮発性”を利用し、空気中に香りを拡散。シーンに合わせた香りを楽しむことにより、心と身体のバランスを整える方法です。
 
・具体的な利用法
1.コットンやティッシュペーパーに1~2滴垂らして空間に置き、香りを拡散する。
2. キャンドル式芳香拡散器(オイルウォーマー、アロマポットなど)や、電気式芳香器 など、専用器具を用いて香りを拡散する。
 
▼バスルームでの活用法...沐浴法 (もくよくほう)
入浴がもたらす3つの物理的作用「温熱・水圧・浮力」に、精油の「薬理効果」を用いることで、“入浴+精油”の相乗効果に期待できます。
 
・具体的な利用法
<全身浴法>
浴槽に 5滴以下の精油を落とし、よくかき混ぜ拡散させてから肩までつかります。 10分~15分が目安。
<半身浴法>
浴槽にみぞおちから下までつかる程度のお湯をはり、そこへ 3滴以下の精油を落とし、よくかき混ぜ拡散。汗がでるくらいまでゆっくりつかります。20分くらいが目安。
<部分浴(手浴・足浴)法>
洗面器など、大きめの器に、やや熱めのお湯を入れ、 3滴以下の精油を落とし、よくかき混ぜ拡散。その中に手や足を入れて、10分~15分間浸します。
 
※お湯につかる時間は目安です。気持ちよく入れる時間をご自分で調整下さい。

矢原 朋子

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