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~知っているようで知らない?! 「健診」と「検診」の違い~

「健診と検診、どう違う?」また、検査直前は「ダイエットして体重を減らしてもいい?」「毎日晩酌しているけど、検査の一週間前からはお酒は飲まない方がいい?」など、ホントのところはどうなのかを知り、よりポジティブなワーキングライフに役立てませんか。検査の良好な成績を望み、直前対策をしたことがある人は…必読です!

直前のダイエットでの体重減や直前の禁酒で診断数値は良くなる?

健康診断や人間ドック、特定健康診査など、自分自身の健康状態を確認するための手段はいくつかあります。例えば、企業に所属している方には「定期健康診断」の義務(年1回)があり、企業に属していない方には「特定健康診査」の案内が各自治体から発行されます。さらに深く自分自身の状態をチェックするなら「人間ドック」「がん検診」などがあります。このように“健康診断”は多様にあり、ご自身の状況で選び定期的に受けることができます。ところで、「健診」と「検診」の違いをご存知でしょうか。「健診」は健康状態を確認して問題なく社会生活を送ることができるかを判断します。一方、「検診」は特定の病気に絞り検査することで病の早期発見・治療を行うことを目的としています。前者は問診から身体測定にはじまり、血液や尿の検査などを経て身体の基本的な状態を健康面から診断するもの。後者は乳がん検診や子宮がん検診などの「婦人検診」が該当します。いずれも検査前日は21時前には飲食を済ませ、翌日の検診に備えましょう。

【健診前のポイント】
診断でいい結果を出そうと、検査前に禁酒やダイエットをする人がいるようですが、いつもと同じ生活スタイルで過ごしてください。大切なのは自分自身の“今の身体の状態”を正確に知り、普段の問題点を見つけることです。急に食事を減らしたり、お酒を控えたからといって良好な結果はでないものです。
 
【婦人検診前のポイント】
専用のレントゲン装置を使って乳房を平たくして挟み撮影するマンモグラフィー検診(乳がん検診)の場合は、乳腺が比較的発達していない生理後から排卵日までの日程を選び、検診を受けることをおすすめします。乳腺が発達する排卵日以降は多少痛みを伴うことがあります。規則正しく月経がある女性の場合、月経スタートから約2週間「低温期」になり、次の月経までの約2週間が「高温期」です。この体温の移行期が「排卵日」に該当し、基礎体温を計測することで排卵日を知ることができます。また、子宮がん検診の場合は、生理日を避けた日程での受診がおすすめです。 日ごろから乳房の状態をセルフチェックする習慣を持てば、正常な状態からの変化を早期に発見することができます。もし、乳房の“異変”(乳房のしこり、腫れ、えくぼ状の引きつれ、へこみ、部分的な赤い腫れや黒ずみ、乳頭からの分泌物の有無”など)に気付いたら、速やかに乳腺の専門医(乳腺科、乳腺外来など)を受診してください。
 
その他、乳がんの患者数は30代後半から増え始め、40代後半でピークを迎えるため、30代から年1回の検診が効果的です。さらに女性のがんでもっとも死亡率が高い大腸がんの検査や、年齢に合わせてリスクが高まる病気、自分が弱い部分を知って検査項目をオプションでプラスするのも賢い健診や検診の受け方です。

「未病」と言う言葉を知っていますか?

健康診断後に発行される診断シートは、受けた診断ごとに分けてファイルすると年次経過が分かりやすくなります。また、健康診断や人間ドックは、なるべく同じ病院で受けるのがベター。シートのフォーマットが同じだと、前回比較も容易で、問題点を把握しやすくなるなどの利点があります。
健診や検診に加えて、「かかりつけ医」をもつことも重要です。「かかりつけ医」なら、ちょっとした不調も気軽に相談でき、自覚症状があるときには、迷わずに診てもらうことができます。
 
ところで「未病」という言葉をご存知でしょうか。「未病」とは病気と言うほどではないけれど、健康でもない状態のことを現します。「なんとなくだるい日がある」「もやもやして集中できない…」など、健診や検診などで異状はないものの、“なんとなく”自覚症状がある場合は「未病」の状態である可能性があります。未病の改善には“身体本来の力を高める”ことが大切。「だるい」「もやもや」などを感じた時は、短い時間でもストレッチやウオーキングで血流を改善することが望ましいです。特にオフィスでの座りっぱなしや立ちっぱなしなど、同じ行動が続く時は、こまめに身体を動かして血行を促してください。身体は生理的活動のバランスを保つことでイキイキとした毎日を送ることができます。「血流の改善=未病の改善」につながります。
個人の健康観によって一人ひとりが主体的に取り組む健康の維持・増進をはかることは大切なことです。そして個人の力とあわせて社会全体が個人の主体的な健康づくりを支援していくことはより重要と考えます。少しでも自分の身体で気になる部分があれば、「定期健康診断」や「特定健康診査」を積極的に利用してください。「悩みや問題を抱えない」ことも、よりポジティブなワーキングライフにつながります。

菊池 眞弓

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