お気に入りの小物に囲まれる空間で生活する。居心地の良さをリアルに想像してしまいますよね。そんな空間づくりにテーマを追加することで、特別感を演出することができます。
例えば「ボタニカル」をテーマに空間作りをする場合、まずはコンソールデスクや棚などにお気に入りの小物を並べてみてください。見ていると安らぐような好みのものを。そこへアクセントになる「植物/葉や花」の小物を配置します。例えば、「フラワーディフューザー」を置いたり、壁に「ウオールフラワー」を掛けたりすることで、ぐんと特別感が増します。テーマのある小物を配置することで、スパイスの効いた空間づくりに。
さらにちょっとしたコツをプラス。雑貨などの小物を配置する際に連続したルールを持つことで、ギャラリー空間のように仕立てることができます。ぜひ取り入れてみてください。

【正三角形の配置】 中型・小型置物の配置に
正三角形とは３つの辺の長さが等しく、３つの角の大きさが等しい形のことです。3 つの小物を用意して配置します。高さのあるものを一つ、その高さよりも低く、安定感のある小物を２つ。中央に高さのあるものを置き、その両脇に低いものを並べます。正三角形を意識して並べてみてください。まずは一組作って横から眺め、配置を確認してみます。こんな感じで三角を意識して小物たちをいくつかの「三角グループ」にしてみてください。レイアウトに慣れてきたら、小さな三角をつくるグループと大きな三角をつくるグループを組み合わせてみます。
 
【直角三角形の配置】 大型置物と中型・小型置物の配置に
直角三角形とは、１つの角が９０°（直角）な形の三角形のこと。この形をイメージして大型置物と中型・小型置物を配置します。一番大きなものをまず右側へ、その高さと同じくらいの位置の左側に一番小さなものを。この二つの中央に中型の小物を配置します。左から目線を移すにつれ高くなる配置です。読書の際に横組みの文字を追う眼球運動を応用しています。人間の脳が情報処理をする際に、違和感なく目移りできる配置です。
 
【余白の設定】 写真フレームや鏡との組み合わせなど
壁に写真フレームや鏡を配置する際は、余白を持たせます。例えば、4 つ同じ大きさの写真フレームを配置する際は、隣り合う天地上限の余白を同じ幅にします。スケールを片手に図りながら配置してみてください。このちょっとした手間に美しさが宿ります。さらにポイントを一つ。自分の撮影した写真を飾りたい場合は、プロ撮影の写真も一緒に飾ってみてください。ギャラリー感がぐんとアップします。
 
組み合わせを楽しみながら、ルールを持って配置することで、コーディネートのセンスがアップします。

【家具の配置】 テーブルや椅子のセッティング
テーブルは中央へ。テーブル以外の家具はなるべく端に寄せて、テーブルを囲んで皆が集まれる場所を部屋の中央に作ります。着席パーティーの場合は、テーブルの周りに椅子を並べますが、立席パーティーの場合は壁側に椅子を配置します。
 
【華やかさの演出】 クロスやスローケットで変化
季節感あるクロスや、パーティーのテーマに合わせたものをテーブルに掛けると、いつもとは異なる雰囲気に。ソファーにもアクセントを添えましょう。大型ならベッドカバーを掛けたり、クッションを配置したり。一人座りの椅子や小さめのソファーには、スローケットやブランケットをさりげなく置いてみるのもステキです。
 
【グリーンの演出】 色の中和
クロスやスローケット、クッションなどで多色使いになってしまったら、グリーン（植物）を配置するとうまくまとまります。初夏の花畑を思い出してみてください。色とりどりの花が咲き誇っていても、色同士が喧嘩していませんよね。それはグリーン（緑色）が持つ、中性色としての特色（安心感や安定、調和を表す）で、回りのカラーをまとめてくれます。グリーンオブジェなら手軽に配置でき、お部屋のアクセントにもなります。また、お部屋がモノトーンでコーディネートされたモダンな雰囲気なら、フェイクフラワーでカラーアクセントを添えるとパーティールームらしさがでます。組み合わせを楽しみながら、ルールを持って配置することで、コーディネートのセンスがアップします。