VDT※とは、パソコンを含むディスプレイ(タブレットや携帯、スマートフォンなど)を有する機器の総称で、それらを長時間使用することにより起こる、目や身体や心に影響のでる病気のことをVDT症候群と呼びます。別名 “IT※眼症” とも呼ばれています。
そして、VDT使用に伴うストレス起因の指や手首、肘などの痛みやしびれ、頭痛や不眠の症状を訴える方に対し、それらを軽減して疲労症状を予防するために、視力検査から眼圧検査、調整機能検査などを行う健康診断を「VDT健診」と呼びます。
「VDT健診」は、仕事におけるパソコンワークの比重が高まるにつれ、何らかの健康障害との関わりが懸念されていることから、企業がパソコンワーカーに対し、特有の健康障害をチェックする健康診断としてはじめたもので、パソコンワーク(VDT作業)に新たに従事する作業者に対して、作業の種類や作業時間に応じて、配置前健康診断を実施し、その後1年に1回、定期健康診断を行うことが“厚生労働省のVDT作業ガイドライン”としてすすめられています。
現在のところ一部の大企業が行っている健診の一つですが、パソコン端末を1日5時間以上使用していて、身体に不調が現れているのに原因がわからない方は、ぜひ一度、「VDT健診」を眼科で受けてみることをお勧めします。(個人でも検診を受けることができます)
>>>VDT症候群の例
目の症状 : |
休憩しても目の疲労感が抜けない。最近、視力が落ちたと感じる。目がかすむ、物がぼやける。痛みや乾燥を感じる。 |
精神の症状 : |
原因不明の不安感やイライラ感がある。眠りが浅い。 |
身体の症状 : |
頭痛。肩こり。腕や首が痛む。腕や肩、首がだるい。背中が痛む。手指が痺れる。 |
大切な目と身体、そして心。上記のような自覚症状がある方は、早目に眼科に相談してください。
※VDT…visual display terminal
※IT…Information Technology