自分のお部屋を「ポジティブに彩る」空間づくり。何気ない日常が特別なシーンに変わるインテリアコーディネート。中でも「室内配色」(カラーコーディネート)は、精神に影響を与える重要な要素です。いつものお部屋をカラーチェンジして、“なりたいジブンづくり”にチャレンジしてみませんか。
まずは家具配置や動線の見直しで居心地感をアップさせてみましょう。
■家具の配置 >>> 正三角形に
正三角形とは3つの辺の長さが等しく、3つの角の大きさが等しい形のことです。空間を変えたいと考えているお部屋の中央に立ち、周りを見渡してみてください。まず、「動かせないもの」で「存在感の大きいもの」に着目。その家具を中心にして、左右に「動かせるもの」を配置換えしてみてください。なるべく左右に置くものは高さが近いものの方がすっきりとしたまとまり感を得ます。このような家具配置を1組作ったら他の家具配置も同じようにレイアウトして行きます。
■少しでも広く見せたい >>> 面積の大きいものを薄い色に変更
面積のあるカーテン、ベッドカバーなどは、薄い色(白やアイボリーなど)に変えることで圧迫感が少なくなります。床色が濃い場合も同様に薄い色のラグや絨毯を引くことで広めに見せる効果があります。
■部屋とベランダの動線 >>> デッドスペースの見直しでスペース効率をUP
ベランダへの出入口となる窓周辺は家具配置の際に、生活動線確保の理由から気を使う場所です。しかし、左右に出入り口のある引違い窓の場合は、必ずしも両方を確保する必要はなく、片方をスムーズに使用できるようにすることで、もう片方のスペースを有効利用することができます。片側はベランダへの出入りに。もう片方に低めのチェスト等を置くことで、光りを遮ることなく、収納場所を増やすことができます。
■窓辺の棚利用 >>> 冬のインテリアを楽しむ
柔らかな日差しに光のあたるインテリアが美しく映えるこれからの季節は、窓辺のスペースを上手に使った部屋のイメージチェンジがおすすめです。前述のように、開口部が左右にある窓辺の片側に低めのチェストやコンソールデスク、棚等を置き、その上に、クリスタルやガラスの小物(クリスマス用のオーナメントなど)を置いたり、ヨーロッパの教会を飾る「バラ窓」を模した工芸品“ローズウィンドウ”をつり下げたりすると、思わずうっとりするような幻想的な雰囲気の演出が可能です。
同じ面積の部屋でも、家具の配置や色遣いで随分と雰囲気が変わるものです。視覚効果を利用して、居心地の良い空間づくりにチャレンジしてみてください。
人の情報収集力の約90%が「視覚」によるものと言われています。そして、視覚からの情報のほとんどに「色」がかかわってきます。そして、「色」の影響を大きく受けるのが精神です。
部屋ごとに目的に応じて意識的なカラーコントロールができれば、毎日を快適に楽しく過ごせるようになります。お部屋のイメージチェンジの際に、知っておきたいカラーバランスは下記の通りです。
・黄 | 集中力、幸福感、テンションアップ |
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・赤 | 暖かさ、気力回復、食欲増進 |
・緑 | 安心感、リラックス、中和、バランス |
・青 | 食欲抑制、沈静、清涼感、清潔感、眠りを誘う |
・オレンジ | 活力、歓喜、向上心、陽気、生命力 |
・紫 | 高貴、気品、自信、瞑想 |
・ピンク | 穏やかさ、女性ホルモン分泌、美、愛 |