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~「痛くないうち」に始めるのが肝心!「歯科検診」でいつまでも健康な歯を~

今の健康な歯をキープするためにも、若いうちから始めたいのが歯科検診。歯は、痛みが出る頃にはすでに重症となっているケースがほとんどで、一度崩壊してしまうと再生することはありません。また、細菌の温床となる歯垢や歯石は、どんなに上手に歯を磨いていても、完全に除去することはできないもの。30代から増え始めるといわれる歯周病のリスクを減らすためにも、定期的なチェックを心がけましょう。

歯の健康が、将来の健康を守ってくれる?
歯のケアが大切である理由は2つあります。1つ目は、歯を残すことが将来の健康につながるから。歯は消化器官の始まりの部分で、ものを細かく噛み砕く、という大切な機能を持っています。歯がだめになると、胃など他の消化器官に余計な負担がかかるようになりますし、ものが食べられなくなると、栄養面でも身体に支障をきたします。また、歯を失うと顔かたちが変わったり、発音がしづらくなって会話が苦痛になってしまうことも…。明るく毎日を送り続けるためにも、歯の役割はとても重要なのです。
 
2つめは、歯周病による細菌感染を防ぐため。ネットや雑誌などで「歯周病リスク」という言葉を良く目にするかと思いますが、歯周病原菌は歯周組織の毛細血管から容易に体内に入りこみ、さまざまな場所で疾患を引き起こす原因になります。
 
たとえば心臓疾患。歯周病原菌が心臓に入って細菌性心内膜炎を起こすことや、動脈硬化を起こしている血管に付着して狭心症や心筋梗塞の原因になることはよく知られていますし、ほかにも認知症や誤嚥性(ごえんせい)肺炎、骨粗しょう症など、思わぬ疾患のリスクを増大させることがあります。また、妊娠中の女性にとって大敵なのが歯肉炎・歯周病。歯周病原菌の誘導物質が子宮の収縮を起こすため、早産や低体重児出産などのリスクが高まるのです。妊娠中は女性ホルモン(エストロゲン)の作用で歯周病原菌が増殖、妊娠性歯肉炎にかかりやすくなるので、特に注意が必要です。
 
● 歯茎が丸みを帯びてふくらんでいる(健康な歯茎はひきしまった鋭角)
● 赤みをもっている
● 歯を磨くと出血がある
 
などに思い当たる方は、歯肉炎・歯周病の疑いがあるかもしれません。また、現在は特に思い当たる症状がなくても、口内は常に細菌が繁殖しやすい場所。最低でも1年に1度は、歯科検診で状態を見てもらうことをお勧めします。
検査で歯や歯茎の状態はもちろん、他の病気がわかることも
各自治体・各歯科医院によって微妙な違いがあるようですが、一般的な歯科検診は約30分程度です。
 
【検診内容】
1)問診票に現在の状況を記入(歯や口の状態、通院の有無、歯の磨き方、生活習慣等)
2)問診
3)目視による歯の検診
  健康な歯、処置歯、未処置歯、欠損している歯などに分類
4)歯周病検査
  歯茎の状態…腫れ・出血などの有無
  歯周ポケット(※)測定(全調査もしくはサンプル調査)…歯肉炎・歯周病の進行度を確認
5)その他、咬みあわせ/舌の粘膜の状態/口内の清掃状態などの確認
※歯周ポケット…歯と歯茎の境目にある溝
 
1) 問診票に現在の状況を記入(歯や口の状態、通院の有無、
歯の磨き方、生活習慣等)
2) 問診
3) 目視による歯の検診健康な歯、処置歯、未処置歯、欠損している歯などに分類
4) 歯周病検査歯茎の状態…腫れ・出血などの有無歯周ポケット(※)測定(全調査もしくはサンプル調査)…歯肉炎・歯周病の進行度を確認
5) その他、咬みあわせ/舌の粘膜の状態/口内の清掃状態などの確認
※歯周ポケット…歯と歯茎の境目にある溝

 
まずはこの検査で、大体の状態が把握できます。更に検査をしたほうが良い場合は、歯科医師から勧めがありますから、後日改めて診療などに進むとよいでしょう。また検診では、虫歯や歯周病などの指摘だけでなく、歯周病の原因となる疾患(糖尿病・骨粗しょう症など)の可能性を指摘したり、体調不良の原因かもしれない「咬みあわせのバランス」、自分では気づかない「歯ぎしり」「食いしばり」「顎関節症」など、いろいろな口腔由来のトラブルを見つけられる可能性があります。日頃の不調など気になっていることがあれば、問診票の記入や歯科医師との話の中で忘れずに伝えると、より的確な診断をしてもらえるでしょう。
検査が終わった後も気を抜かず、
 
● 家庭でしっかりセルフケアをする
● 細菌の温床となる歯石を完全に落とす
● 検診で定期的にチェックする
 
の3つがとても大切です。
セルフケアの方法を知りたい方は、希望すれば歯科衛生士の指導が受けられます。歯石は半年に一度を目安に、プロに除去してもらうことを心がけてください。
斉藤 巌根

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