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大和ハウスグループの事業ポジションは、まず第一に、日本の新設住宅着工戸数全体の3.6%のシェア(戸建・集合住宅で業界第2位)を占める住宅メーカーであることです。私たちは毎年、フローで約4万戸の住宅・アパート・マンションを供給し、創業以来これまでのストックは累計107万戸に達します。住宅事業は、グループ売上高比率の66.6%を占める主要事業です。
ご存じの通り、日本の住宅の実情は“量”の充実に比べ、居住水準・住宅寿命などの“質”では欧米各国に及びません。また今後、全体的には少子高齢化が進展するものの、人口の多い団塊ジュニア層が住宅取得期にさしかかるなど、フローとストック両市場での的確な事業展開が不可欠です。
私たちはフロー市場に対しては、免震システムや外断熱工法などの独自技術で、次代に住み継がれる質の高い住宅を提供していきます。また地域密着の営業体制で、大和ハウスの拠点数を現在の86ケ所から2005年度には100ケ所にまで拡大すると共に、7つの販社の成長をサポートしていきます。いま市場が拡大しているアパート経営に対しては、資産価値の高い新商品を投入すると共に、アパート管理を担当する関係会社の大和リビングと連携しながら、
定期借地権・建物譲渡特約付借地権などの運用リスクの小さい土地活用提案も積極的に行い、事業の裾野を広げていきます。次にストック市場に対してはリフォームビジネスを軸に、増改築センターを全支店に広げるなど、100万戸の顧客資産を活かし、新たな市場育成を図ってまいります。
一方、商業建築事業では、カスタマーソリューション型のビジネスを一層積極的に展開していきます。特にLOCシステムは、土地オーナーと出店企業を結ぶアセットマネジメントサービスで、その実績は既に21,000件を超えるなど競争力のある事業分野です。土地オーナーの収益、出店企業の利益の双方を実現する豊富なノウハウとネットワークが高く評価されていることから、今後もこの方針を堅持していきます。
私は以上のような施策をもって、日本の住産業に新たな価値を吹き込み、新築住宅市場でのシェア10%、そして住環境総合事業グループNo. 1の早期実現を目指して進んでいきます。
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